最近のテレビ等を見ていると、どうも過剰に健康に対するアピールが氾濫していると思います。それなのに番組を作るほうも、それを見るほうも、きちんとした勉強をしないで互いに納得できればいい、というところで話が止まってしまっているように思います。
そうした「妥協」によって実害がなければよいのですが、むやみやたらと健康食品に頼りすぎたり、あやしげなキャッチフレーズに惑わされている人が多いのも事実です。金銭的な損失もいやですが、健康を害し、中には死亡してしまった人もいるというくらいですから、多くの情報がえられる今こそ、正しい知識を身につける必要があると思います。
本書は主に企業側の商法が、食品の効果や健康へのメリットを過剰にアピールし、消費者が正しい判断を得られないということに問題を置いて話を進めています。
全ての健康食品がそうだとは言い切れませんが、本書を読むと、いかに企業側が「あの手この手で」消費者の購買意欲を不必要にあおっているかがわかります。その商品に対して、「嘘をついた」キャッチコピーを書いていなくても、それが健康によいということにはなりません。
ジュースのキャッチに「歩いてやせよう」と書いてあると、歩けばやせるのは当然ですが、どうしてもそのジュースを飲むとやせる効果が上がるような気がしてしまいます。しかし筆者が指摘するのは、「体に取り込んだのに、やせるはずがない」というごく当たり前の事実を冷静に受け止めよう、ということです。
野菜ジュースが野菜摂取の代わりにならない理由、実際にはごく微量しか含まれていない成分についても、「たっぷり」含まれていると記載しても良い理由など、テレビなどの与えられる知識で満足せず、それ以上の知識を求める方にぜひお勧めです。