「食い逃げされてもバイトは雇うな」の副題が「禁じられた数字(上)」と書かれているのをみて「おやっ」と思った人は多いはずです。この本のどこにも「禁じられた数字」は書かれていない。
本書の副題は「禁じられた数字(下)」で、第1章から「禁じられた数字」が出てきます。四つパターン別に紹介されていますが、要するに「人の判断を迷わす数字」のこと。興味深いのは、悪気があるかどうかは別にしてマスコミにもよく出てきますね。
第1章がわかれば、第2章、第3章はたやすく理解できるでしょう。一言で言うと、数字だけで判断する人が陥る罠のこと。まさに上巻の「正反対」です。
第4章からがいよいよ核心です。「数字を読まなければだめ」ですが、「数字だけで全てを判断してもだめ」なんです。両者は相反する事が多いのですが、「二者択一」ではなく「一挙両得の第三の手を打て」ということです。ラーメン屋の場合は「バイトを雇っても、食い逃げを見張らせるだけでなく、他の仕事もやらせろ」となります。よく考えれば「当たり前のこと」です。この章には読者へのクイズも載っていますが、全問正解した人はいないのでは? もっとも全問正解できればこの本を読む必要などありません。
終章は「結論」というより「この本の総復習」です。
この本に書かれていることに「間違い」はありません。ただ、この本の内容が理解できても「普通の人はビジネスの世界で応用がきかない」から大成功できないのです。
上巻に星四つを書いたからには、星五つといきたいのですが、「タイトルのつけ方が反則気味」なので、あえて星をひとつ減らしました。