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「陰」と「陽」の経済学―我々はどのような不況と戦ってきたのか
 
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「陰」と「陽」の経済学―我々はどのような不況と戦ってきたのか [単行本]

リチャード クー , Richard C. Koo
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

1930年代の世界大恐慌も今回の日本と同じバランスシート不況だった。「大恐慌の教訓」を拠り所にする主流派経済学の分析・理論を日本の経験をもとに論破。戦後最長の景気拡大に潜むリスクを考察する。

内容(「MARC」データベースより)

1930年代の世界大恐慌も今回の日本と同じバランスシート不況だった。「大恐慌の教訓」を拠り所にする主流派経済学の分析・理論を日本の経験をもとに論破。戦後最長の景気拡大に潜むリスクを考察する。

登録情報

  • 単行本: 372ページ
  • 出版社: 東洋経済新報社 (2006/12)
  • ISBN-10: 4492394710
  • ISBN-13: 978-4492394717
  • 発売日: 2006/12
  • 商品の寸法: 19 x 12.6 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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28 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 経済がわからない人の為の経済学の本, 2007/1/21
レビュー対象商品: 「陰」と「陽」の経済学―我々はどのような不況と戦ってきたのか (単行本)
平成バブルが弾けて既に15年、如何して日本の景気が立ち直るのがこれほど掛かったかと理解が困難な人のための大変良い参考になると思います。

作者のRichard Koo氏は10年以上まえから、各種講演会、メディアにたいして「バランス・シート不況」の概念を説いてきた。ある時は、もてはやされ毎日のようにテレビ出演をされたりしたが、急にテレビ出演が減ったようであった。往時の日本政府の政策に真正面からぶつかって議論して来られた。日本だけでなく海外での評価も高い同氏の「バランス・シート不況論」の総纏めであると思います。

バブルが弾け15年経ち、結果Richard Koo氏の言ってきたことが、状況不明であった事柄の明快な解説になることは確かだと思います。

同氏が本書で書かれている通り、何十年に一度の大恐慌を通りすぎつつある今、過去15年を振り返りまた、その知識に基づき今後を見てゆくのに非常に参考になる良書中の良書と思います。

若い方から経営トップまで読んで納得する本だと思います。
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17 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 本当のことを言っているのでメディアに無視されてる本です, 2007/6/17
レビュー対象商品: 「陰」と「陽」の経済学―我々はどのような不況と戦ってきたのか (単行本)
もちろん、一応は採り上げてはいますが、それはこの本の内容に相応しい扱いではありません。
リチャードクー氏の主張をわかりやすく言うと、『80年代に企業は借金してまで土地・株などの
資産を買った。ところがバブルが崩壊し、資産は暴落、多額の負債が残ってしまった。多くの
企業が一斉に借金返済に走ったために、借り手が不足。結果として資金需要が減少し、金利が
低下したにもかかわらず、負債の返済に追われる企業は設備投資どころではなく、長期不況を
招いてしまった。一般に常識とされる“貸し渋り”などは一時的な問題に過ぎず、“借り手不足”こそが
長期不況の真の原因だった。』 これがバランスシート不況です。

最近では、ようやく企業も負の遺産を片付けつつあり、キャッシュフローの範囲内で設備投資
するようになってきました。この本を読めば、この15年間を総括できるでしょう。
ただ、「不況の元凶は銀行だ。貸し渋りのせいだ。」といった具合に、不況の原因を銀行の
貸し渋りのせいにしたい人たちにとっては、大変都合が悪い本でしょう。
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9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 チャレンジ精神こそが「学問」を活性化する, 2009/1/26
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レビュー対象商品: 「陰」と「陽」の経済学―我々はどのような不況と戦ってきたのか (単行本)
「日本経済を襲う二つの波―サブプライム危機とグローバリゼーションの行方」と「「陰」と「陽」の経済学―我々はどのような不況と戦ってきたのか」を連続して読みました。

虚心坦懐に実データを観察し「理論」・「フレームワーク」が現実に則しているかを検証した上で、今の大学で教えている「マクロ経済学」なるものの基本原理・フレームワークそのものに疑問を投げかけ、ケインズでも無く新古典派等とも異なるフレームワークを提示しています。著者のその姿勢・チャレンジ精神に感銘を受けました。

このようなチャレンジ精神こそが「学問」を活性化するのだと思います。

少なくともファッションやポップスではないのですから、「古い」とか「もはや成り立たない」とかの問題ではなく、「資産価格の暴落を伴う大不況を現実に解決できるか、又はできたか否か」が「正しさ」を証明するのだと思います。

「大恐慌」は、アメリカでルーズベルトが財政出動・戦時経済で解決し、ドイツでもやはり財政出動が解決したという事実は、良く知られた歴史上の事実です。

しかしそこには「事実」があるのみであり、ケインズ理論は通常の循環不況にも濫用されその限界を露呈し、現在主流の経済理論も「早めに大胆な金融政策を出動していれば大規模な財政出動がなくとも大恐慌は防げた筈だ」というあくまで「筈」の「仮説」を唱えているに過ぎません。

残念ながら現在主流の経済理論は、未だ大不況を解決したという実績はありません。財政政策に頼らず金融政策を主体として解決するという「実験」は、通常の循環不況ならともかく、資産価格の暴落を伴う「大恐慌」なみの大不況に対して、未だ世界の歴史であまり試されたことはありません。

その意味では、ミルトン・フリードマンもベン・バーナンキも、これからテストを受ける新参者という観点において、リチャード・クーと同じです。
実世界でテストされていない理論は、誰が主張していようと、宗教の様に信仰している学者の数がどんなに多かろうと、単なる「仮説」に過ぎません。

そもそもが「マクロ経済学」自体が「大恐慌」を契機に生まれた、まだ70から80年程度の歴史しかない「若い」学問なのですから、何が「正しい」かは確定していないと思います。

そして「正しい」かどうかは、「古い、新しい」ではなくて、「多数派であるか否か」でもなくて、「大学の経済学者か金融機関のエコノミストか」という権威の問題でもなく、現実の大不況に効力を有したか否か、なのだと思います。
正しいかどうかは、これから5〜10年後の世界経済の行方によって答えが出るのでしょう。

なお今のところ、資産価格の暴落を伴う「大恐慌」なみの大不況に関する唯一の事例と言える過去20年の日本のデータは、リチャード・クーに勝ち点3を与え、リフレ策等の金融政策中心論者には勝ち点を与えていない様に見受けられます。

2000年前後にヘリコプター・マネーを日銀に主張したポール・クルーグマンは、最近、現在の米国経済の状況を踏まえて、強力な財政出動をすべしと唱えています。どうやら変節したようですね。
かつて「日銀はケチャップでも買ってマネーをばらまけ」と主張したベン・バーナンキは猛烈なスピードで金利を下げ必死で資金供給していますが、 FF金利を下げ始めてから1年以上経っても経済状況は悪くなる一方です。今のところ、上記の「筈」は「筈」の通りにはなっていませんね。(バーナンキは今こそFRBの金を使ってケチャップを大量に買わなきゃいけませんね。)

著者の今後の活躍を期待します。brilliant!!
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