『「北を取り込む」という発想』というサブタイトルが付いているが、
日本はなぜ「北を取り込む」ことが必要なのか、そのメリット、そのやり方に
ついては余り説得力はない。
本の前半は金正恩体制になるまでの経緯を綴ったもので、簡潔にまとまっているが
新聞を読んでいれば分かることばかりである。
まとめとして振り返るには良いかもしれない。
閑話休題。
北朝鮮について発言する評論家、大学教授、ウォッチャーは数多いが
この場を借りて僕なりの評価をしておく。
著者、辺真一氏 コリアリポート編集長、突出した極論は言わないので穏健なテレビ向き
重村智計氏 元毎日新聞、早稲田大学教授。この人の情報はアメリカからの物一辺倒だと思われるが
トンでもない発言もあるので面白い。古巣、毎日新聞の人や、次にあげる伊豆見元氏とは犬猿の仲。
伊豆見元氏 静岡県立大学教授。この人のところにはもう、古い情報しかない。
平岩俊司氏 関西学院大学教授。伊豆見氏の弟子格だったが、離れた。情報は新しい。
藤本健二氏 元、金正日ファミリーの専属料理人。金正恩の子供の頃を知る。
正体を隠すためのサングラスの色が日に日に薄くなっている。それにしたがって情報も薄くなっている。
李英和氏 北朝鮮への留学を経て、強烈な反北朝鮮論者に転じた。関西大学教授。
北朝鮮民主化を目指す「救え!北朝鮮の民衆/緊急行動ネットワーク」(RENK)を結成し、代表を務める。
惠谷治氏 軍事だけ。北の軍備について正確なことは分かっていないが、なぜか詳しい。
宮塚利雄氏 山梨学院大学経営情報学部教授。韓国に留学経験があり、奥様が韓国の人なので、韓国人の考え方
日常生活用品などに詳しい。情報は中朝国境の朝鮮族からのものか。
鈴木琢磨氏 毎日新聞論説委員。いわゆる朝鮮半島、北朝鮮オタク。北での発行物などの収集では評論家随一。
平井久志氏 共同通信論説委員。共同通信は平壌に支局を持っているが、そこには現地採用の雇員しかいないという話もある。
萩原遼氏 元『赤旗』平壌特派員だが、北から退去命令を受けている。共産党との関係も悪い。書くものは信頼できる。
高英起氏 『デイリーNK』日本支局長。韓国の情報なのでバイアスがかかっていると思われる。
韓国では、北を責める記事は売れるので裏の取れない飛ばし記事も多い。