戦後のスキャンダル史に取り上げられた事件を読むと面白い。
マンション偽装、ライブドア、防衛施設庁やらと今の事件の方がやたらに派手で、かつてあれほどの凄まじさを帯びた事件もやっぱり古さをかんじたのだが、ところがどっこいである。
実は底が深く、役者も一流揃いであることは現代の比ではない。
冒頭の和田教授にしても、日本中に固唾を飲ませた心臓移植のセンセーショナルだったこと。彼の快挙こそが、日本の移植手術の技術を確実に遅らせたという皮肉な結果を招いたことも忘れてはならない。
あえて当時のままの記事の掲載だそうだが、現在まで続く闇もあるのだから、そういう意味でも週刊新潮のスタンスを見せてもらえれば事件そのものもさらに鮮明になったのではないだろうか。
二行ほどでいいので、今後の週刊新潮のあり方につながるコメントや、その後の真相に触れて欲しかった。読みたかった。
そこがちょっと物足りない。
新聞とテレビの報道が目を覆うような惨状であるのだから、週刊誌にはもっともっとその使命を果たしていって欲しい。闇に消える犯罪やワルを焙り出してください。