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「近代の超克」論 (講談社学術文庫)
 
 

「近代の超克」論 (講談社学術文庫) [文庫]

廣松 渉
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

座談会「近代の超克」は、昭和17年、各界知識人による“協力会議”を標榜して開かれた。“伝説的に有名”なこの会議は、不毛な体制讃美に終わったのか、それとも日本思想の極北たり得たか? 著者は、西洋哲学の超克を志向した西田哲学本来の構えに立ち返り、高山(こうやま)・三木ら京都学派の「世界史の哲学」の役割と限界を剔抉(てっけつ)する。近代知の対自化が課題とされる今日、本書の問いかけはいよいよ重い。

内容(「BOOK」データベースより)

座談会「近代の超克」は、昭和17年、各界知識人による“協力会議”を標榜して開かれた。“伝説的に有名”なこの会議は、不毛な体制讃美に終わったのか、それとも日本思想の極北たり得たか?著者は、西欧哲学の超克を志向した西田哲学本来の構えに立ち返り、高山・三木ら京都学派の「世界史の哲学」の役割と限界を剔括する。

登録情報

  • 文庫: 276ページ
  • 出版社: 講談社 (1989/11/6)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061589008
  • ISBN-13: 978-4061589001
  • 発売日: 1989/11/6
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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23 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
マルクス主義の論客として知られていた広松氏による異色の日本思想史研究。本書を読むと、広松が実に多面的な思想家であることが了解できる。著者にとって、戦前・戦中の「近代の超克論」は批判するに足らない存在ではなかった。本書で、広松は戦前の議論から何が学べるのか、そこに見られる限界とはどのようなものか、を真摯に探求している。本書の主題である戦前・戦中の「近代の超克論」、そして著者もふれている全共闘世代の「近代の超克論」、八十年代の日本をも支配したポストモダニティの議論、私たちはこのような歴史を前提にして、はじめて今日における近代性について語ることができるのだろう。
このレビューは参考になりましたか?
24 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By itv
形式:文庫
 廣松氏の著作といえば、この本の解説を書いている柄谷行人がいうように比較的理論的な著作が圧倒的に多い。したがって、日本の、しかも戦前の悪名高い座談会の再考を彼が行うことには当然当惑する向きもあるだろう。

 日本の明治以降の近代化は西欧化でもあり産業化でもあったわけだが、その途上でさまざまな社会的・経済的・国際的問題を引き起こしてきた。そうした問題=矛盾を観念的に解釈し、日本の戦前における政治的スタンスを合理化しようとした思想が「近代の超克」的言説に結晶した訳である。

 現在から振り返って、このような思想的スタンスを時代遅れの危険思想として切り捨てるのはた易い。私自身ここで「近代の超克」座談会に参加している論者の思想には全く同意しかねる。しかし、昨今のグローバリズム=アメリカン・スタンダードの拡張が世界的に深刻な経済的・軍事的・思想的・社会的摩擦を生み出している中、この座談会の問題提起を再検討することは決して無駄なことではない。
 行き届いた構成、丁寧な叙述を兼ね備える本書は、戦前の社会思想史の議論を振り返る復習テキストとしても実に使い勝手がよい。

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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kaizen #1殿堂
形式:文庫
廣松の論調は一貫性があるが難解であることが多い。

高山岩男の世界史に対する論調では、
至極当然のことを分かり易く述べているので驚いた。

廣松の論戦の場は、文学、歴史、哲学、経済学、物理学と幅広いが、
分かりやすいのは歴史についてだろう。

廣松渉の本を読んだことがない人にお勧め。
他の書籍は、背景となる知識ぬきに読まない方がよい。

背景のもっとも重要なのは歴史だから。
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