就農経験を丁寧にルポしていて、
就農成功者の失敗や挫折も含めてしっかり書かれている。
この「失敗」の記述は他の就農本とは決定的に違うと感じた。
就農本というと、
農業を開始する手順についてとか、
資金、法律に関して述べているものがほとんど。
それ対して本書は細かなことも含めた「実態」が書かれている。
これが面白かった。
借りる農地がないこと、
技術習得の難しさ。
人間関係、自治体の支援の落とし穴。
「田舎暮らし」と「就農」は全く違うが混同して、
それが就農の失敗に繋がる等、
現場の取材がなければまったく浮かんでこない事実がまとめらている。
真剣に農業を開始したい人間にとって、
最終章は白眉のできだと思う。
ルポルタージュの視点で、
書かれた相当できのいい新書。
お勧めです。