環境やエネルギー問題についての様々な誤解についてシンプルにまとめられた、読みやすい本だと思います。
内容は、これまで武田氏が書かれた本やブログの中のものとほとんど重なりますので、氏の本を読んだことがある方にはさほど新鮮さはないと思います。しかしながら、まだ読んだことのない方には、かなりインパクトがある内容だと思います。いままで常識だと思っていたことの中に、科学的には間違い(ウソ)だと思った方がいいことがたくさんあることに気付かされます。
この本の中で出てきた50項目のうち、私が特に感心したものを以下にいくつか紹介します。
*福島第一原発の事故は、想定外の大地震のせいだから仕方ない(ウソ)
→(ホント)想定外ではなく、普通の地震で日本の原発は倒れる
*水力発電や風力発電は環境に優しい(ウソ)
→(ホント)自然からエネルギーを奪うと、奪った分だけ環境は乱れる
*温暖化は地球にとって悪いことだ(ウソ)
→(ホント)生物にとってはむしろ温暖化したほうがいい
*温暖化は科学的にも実証されている(ウソ)
→(ホント)科学的に実証されたことではない
*環境のためにもゴミを減らすことが大切だ(ウソ)
→(ホント)環境とゴミの量は関係ない
*ペットボトルのリサイクルは資源の節約になる(ウソ)
→(ホント)ペットボトルのリサイクルは資源を余計に使う
*食べ物をムダにしないために食品リサイクルを進めるべきだ(ウソ)
→(ホント)食品はリサイクルできない
こうした各項目について、氏がそう考える理由が書かれてあります。氏の考えが100%正しいとも限らないと思いますが、少なくとも常識をいったん疑って考えてみる視点はとても大事だと思います。
文章も平易なので、中学生や高校生にもぜひ読んでもらいたい本です。