この本は、かなり中身が濃いので何度も繰り返して読みましたが、TOEICに留まらない、実践的な英語力の向上に役立つ勉強法と考え方が満載の良書だと思います。中でも特に共感した主張は次の4つです。
1)リスニングの土台をつくるのは速音読
・・・この本の中で最も価値のある主張の1つだと思います。きちんと理解している方は少ないのかもしれませんが、実はリスニング上達のための要所となる能力はスピーキングと同じです。この能力を磨くためには、「普段からネイティブ並みの速いスピードで、意味の固まりを意識しつつ、音読練習すべき」という著者の考えには200%同意します。
2)音読は筋力トレーニング
・・・自宅で音読練習をよく行うので感覚的に共感できるのですが、「英語は頭で覚えるものではなく体で覚えるもの」だと思います。この意味において、音読はスポーツでいう「基礎練習」に近いかもしれません。野球に当てはめると、ランニング、素振りやキャッチボールなどです。
3)突然英語が聞き取れるようになる「ある日」は来ないかもしれない
・・・「手軽だから」、「かっこいいから」という理由で、やみくもに英語ニュースや洋画のリスニング練習だけを続けても、「ある日」は訪れない可能性が高いと思います。この本の中で著者も言っていますが「英語の勉強は全て有機的に繋がっている」ので、リスニング力を高めたいからと言ってリスニングだけを一心不乱に続けることは、結果を伴わない可能性があります。
4)目の前にぬいぐるみを置いて、一生懸命気持ちを込めて読み聞かせをする
・・・英語も1つの言語である以上、自分の意見を伝える相手を常に意識して勉強をしないと意味がないでしょう。確かに、ぬいぐるみを相手に話しかけている光景は、傍から見るとなかなか不気味です。しかし、話し相手が誰もいない場合は、本番のシュミレーションを兼ねたかなり効果的な勉強法だと思うので、私は今日から実行したいと思います。
この本には実践的な英語力の向上に役立つエッセンスがフルに詰まっていると思います。したがって、英語学習の初級者から上級者まで幅広く推奨できる本です。