言わずと知れた、CD,AIBOなど数々の製品を手がけたという元ソニーの伝説的技術者の著作です。
一時ソニーは超能力研究所を設置していましたが
そのとき著者がどう関わっていたかは知りませんが、
この分野の造詣の深さを見るとある程度の関係を持っていたと伺われます。
本書は科学的な取り扱いが難しい超能力が
これまで、科学的にどう取り組まれて来たかを
レビューしてあり参考になります。
また、科学技術者の慎重さで論じているので大きく逸脱したところもなく
冷静に議論をされています。
しかし、このような丁寧な論考を読むにつけ、超能力というものは
あたかもうなぎを素手でつかむかのようで、
科学技術として利用とするには非常に難しいことを考えさせられます。
それは、現代の科学の精密さが足りないのか、
人間に役立つテクノロジーに人間の認識までを含めるには、
未開拓の新しいアプローチが必要なのか、
それとも人生哲学以外には役に立たないのかいずれかなのでしょうか。