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「超」怖い話Κ(カッパ) (竹書房文庫)
 
 

「超」怖い話Κ(カッパ) (竹書房文庫) [文庫]

平山 夢明
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

シリーズ10冊目にして初のまるごと一冊平山夢明である。濃い、そして深い。或るときは薄皮を剥ぐがごとくじわじわと、また或るときは一瞬にしてナイフを差し込む鮮やかさで、怪異の深奥へと迫っていく。そこから見えてくるのは、怪談―ひいてはこの世ならざるものに対する、驚くほどに真摯な彼の姿勢と眼差しである。そうして大胆かつ繊細に抉り取られた恐怖に、我々はただただ魅せられてしまう。怯え震えながらも、なぜか目を瞑ることができない甘美な金縛りにでも遭ったかのように。平山夢明は言う―「本当に怖い話しか入れない。だって「超」怖い話なんだから」。そう、タイトルに偽りはない。これまでも。そして、これからも…。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

平山 夢明
神奈川生まれ。コンビニ店長、自販機の営業など様々な職歴の後、映画の批評、来日俳優のインタビューなどを経て『異常快楽殺人』(角川書店)でデビュー。フィクション・ノンフィクション、死者・生者を問わず常に人間存在の「狂気」を根こそぎ描き尽くそうとする筆致には定評がある。2006年「独白するユニバーサル横メルカトル」(光文社文庫『魔地図』収録)で第59回日本推理作家協会賞短編部門を受賞、同タイトルを冠した初の短編小説集が「このミステリーがすごい!」一位に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 223ページ
  • 出版社: 竹書房 (2007/7/5)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4812431956
  • ISBN-13: 978-4812431955
  • 発売日: 2007/7/5
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 竹書房文庫10冊目となる「超怖K」はついに平山夢明、満を持しての単独著。「平山、ふり出しに戻ります」と題した前文から既に、迫力と凄みがある。新旧さまざまな実録怪談筆者たちがひしめきブームに湧く現況を喜び、中古エンジン、ロートルと自らを謙遜しつつ、「ガチ怖最優先」、平山個人として「クオリティーを保つ」と自らをあえて崖っぷちに追い込むかの如きさらなる切磋琢磨を誓っているのだ。そこには「実話怪談」ジャンル勃興第一人者としての並々ならぬ決意と自負が表れている。
 「超怖」シリーズは様々な紆余曲折を経て今に至っている。勁文社時代の97年、通算9巻目での休止。読者の熱望を受け99年に甦ったものの、再び休刊。その後勁文社倒産、竹で3度目の生を受けるまで長いブランクが生じる…。
 勁文社での「復活」と全く同じ99年6月には文芸専門誌でない媒体に中編小説「ミサイルマン」が発表され、翌7月「東京伝説」が初刊行されている。文も人柄も飄々として見える平山だが実はその頃、長いスランプの極限で「お化けはやめ小説を」と周囲から二者択一を迫られていたそうだ。苦しみ抜いた末に下した決断は「小説も、実話怪談も両方」どころか余人の追随を許さぬ新ジャンル、狂気系ヒト怪談の創出…3本柱で突っ走る事だったのだ。
 折しも今回の「K」刊行直前、幻の「ミサイルマン」が書籍化の陽の目を見た。推協賞、このミス1位獲得と作家としてやっと認められた平山だが、ミサイル刊行も相まって99年頃の「怪談を捨てぬ」決意を改めて肝に銘じたのではなかろうか。「K」は静謐さ、情愛、幼子への慈悲、妖怪など勁文社期を想起させる温かい話の中、人の醜さ残酷さを暴く冷徹さも随所に刻み込まれ”平山節”全開。作家・平山夢明の「超怖」愛、ひいては実話怪談愛に満ちた、渾身の書だ。 
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
たたみかけるようなグロテスクな表現。
具体的な映像として再現可能なグロ描写は
平山先生の持つ魅力のひとつ。

しかし単著となった今回、そのような過剰さは
最小限に控えているようでした。

どちらかというと、手触りとして直感する恐怖。
聞いたことのない奇妙な感覚でありながら、
どこか懐かしくもある。

おそらく、だれもがうちにかかえている符号に触れ、
記憶のなかにしまいこんでいる個人的な“タブー”を呼び覚ますのでしょう。

そんな旧友のような恐怖は、
気づかれないように、ゆっくりゆっくり
静かにやってくるようです。

どちらさまも油断せぬように。
このレビューは参考になりましたか?
形式:文庫
 シリーズも10巻目にして、著者の単著という事となった。とは言え相変わらず上梓に到るまで苦労は絶えない様であるが。以下秀作を点描。

「実験」…この子の悪魔崇拝的な願望と儀式はどうやって思い付いたのだろう。末恐ろしい話である。

「疎開先で…」…馬鹿にも程がある。全ての遺族の心情を肝に命ずべし。

「衣」…海中に漂う『乙姫の衣』。それに触れると嵐に遭う。後世に伝えるべき興味深い伝承。

「自死」…『諦めるな、諦めてはだめだ』。死んだ父親は、何時までも息子を気にかけてくれているのだ。前を向いて生きよう、と思う話。

「かりんと猫」…罰当たりと不敬にも程がある。本人と親の問題である。当然の報い。猛省するべし。

「布団」…陰惨だ…。二人も廃人にされてしまった。しかし、魅入られてから気が狂うまで、逃げる事も出来ずに、一気に追い込まれてしまうんだなあ…。

「上へ上へ」…悲しくも此の世で薄幸な生を畢えた子供達。純真な魂は天国で幸せな時を過ごして、来世こそ幸福であって欲しいと心から願うものである。

 今回最凶なのは「殲滅」である。自殺した女の子の母親は古い神官の家系で、「神」を介した決して解く事の出来ない呪いを掛ける。全く無関係な体験者は、知らず憎悪の連鎖に巻き込まれ、自らも新たな呪いの無間地獄に加わる事になる…。人間の暗黒面を叩き付けられるような不愉快な出来事。
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