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「赤毛のアン」の秘密
 
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「赤毛のアン」の秘密 [単行本]

小倉 千加子
5つ星のうち 2.9  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

なぜ「赤毛のアン」は日本で強い人気を保っているのか.カナダでの現地取材を交え,モンゴメリの生涯と創作過程を詳細に論じながら,少女の成長物語,男の子との友情と恋愛,目標としての結婚と幸福な家庭といったテーマが,戦後日本の女性の内面と深く関わっていることを論証し,新しい「アン」像を打ち立てる,決定版「赤毛のアン」論.

内容(「BOOK」データベースより)

なぜ「赤毛のアン」は日本で強い人気を保っているのか。モンゴメリの生涯と創作過程を詳細に追跡し、男まさりの少女の成長の物語が戦後日本の女性の内面と深く関わっていることを論じ、新しい「アン」像を打ち立てる。

登録情報

  • 単行本: 282ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2004/3/26)
  • ISBN-10: 4000220217
  • ISBN-13: 978-4000220217
  • 発売日: 2004/3/26
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.8 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.9  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 262,304位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
 私にとってアンシリーズは、「はじめて自分で買った文庫本」で、学校の図書館以外の本を読む、という読書の喜びを教えてくれた本です。「アンの青春」「アンの婚約」「アンの愛の手紙」……と、アンが成長して社会人になり結婚していく様子を、ワクワクしながら読んだのは懐かしい思い出です。(念のためお断りしておきますが、私は男性です)
 でも、私の勝手な期待とは違い、本書は明るい話題の本ではありませんでした。

 本書で紹介されるアンの作者(モンゴメリ)の生涯は苦悩に満ちたものでした。
 少女時代のモンゴメリには、将来の幸福が二通り見えていました。
 一つは、作家として人々の記憶に残る作品を書き天才として認められることです。
 もう一つの幸福は、自分の教養と釣り合うだけの知性と職業を持った男性と結婚し、彼に尽くし、多くの子どもを生み育てる家庭を作る幸福です。
 『アン』を書くことによって一応の人気作家になり、結婚して家庭を持ったものの、モンゴメリには文学的天才という満足感は得られません。
 <天才>を目指せば、<女>としての幸福が得られず、<女>として生きるには<天才>への憧れが断ち切れない。それでもなおかつ彼女は、<女>の<天才>になろうと愚直な努力を続けました。それは、夫に尽くし、子どもを育て、その合間に「雷鳴のような神々の声」を聞こうとすることです。
 とうとう、『アンをめぐる人々』の原稿を出版社に渡した直後に、モンゴメリは自殺してしまいました。社会規範にしばられながら作家としての夢を目指すことに疲れたのでしょうか。

 アンの作者がこんなに苦悩に満ちた人生を歩んでいた、ということを知り、大きなショックを受けました。フェミニズムというのは、女性の置かれた厳しい現実の姿を目の前に突きつけるものなのですね。
 女性の置かれた立場について、もう少し考えてみよう、と思わせる本でした。

このレビューは参考になりましたか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ルクレツィアの娘 トップ100レビュアー
形式:単行本
小倉千加子さんがなんで赤毛のアンの本なんか書いてるんだ???
と驚きながら読んでみると、いやぁ、面白かった。
赤毛のアンの世界観や赤毛のアンのファンと
フェミニズム研究者は敵対するしかない運命だと思っていたけど、
こういうふうにザックリ切るわけだね。
少なくとも少女時代に赤毛のアンにどっぷりはまり込み、
その後の人生観に少なからぬ影響を受けている人間にとっては
えぐられるような痛みを覚える。

赤毛のアンの執筆当事と現在では女性の地位は向上している。
だからこそ小倉さんだってこんな本が出せている(笑)
ところが赤毛のアンに人生観の根底を作られた女たちは、
最後の最後で男に地位を譲り、一歩先を歩ませ、
子育てや介護を選ぶようにプログラムが埋め込まれている。
それは確かかもしれない。
確かにそれはとっても怖い。

しかし、作者が一方的に決め付けたモンゴメリの自殺の真相も
真実は何一つわからない。
とにかく、これはフェミニズム本なので、題名に惑わされないように。
このレビューは参考になりましたか?
25 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 十姉妹 VINE™ メンバー
形式:単行本
 赤毛のアンを語りながら、それを書いた作者モンゴメリー、聡明で理性が勝って、プライドが高く、父親の誇りとなろうとし、それでいながら自らの芸術家としての才能の限界も悟っていた女性の人生について語っています。また、その時代の社会が女性に与えていた抑圧についても。

 モンゴメリーは、本当に神経衰弱の果てに自殺しなければならないほど不幸だったのでしょうか?だとしたら、それは何が原因だったのでしょう?この本を読んで一人一人の女性が自分の生き方を比較しながら、それを考えてみるといいのではないかと思います。 

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偏りすぎ…
興味深くはあったが、著者のフェミニストぶりには、滑稽ささえ感じてしまった。... 続きを読む
投稿日: 22か月前 投稿者: 紅茶
面白くてやがて悲しき・・・
 「赤毛のアン」の新しくも大変鋭い読み方を提示したある意味衝撃的な内容の本である。... 続きを読む
投稿日: 2007/8/15 投稿者: KAORU
気分良くない
他の方も書いていない点を。

フェミニスト特有の目を三角にした頑張りがどうも・・・。... 続きを読む
投稿日: 2006/10/26 投稿者: yuurinnki
決定版にほど遠い 「赤毛のアン論」
昨年、図書館で借りて読んでみたのですが、大失望でした。
この本は、「赤毛のアンの秘密」という思わせぶりな題名、ハードカバーの落ち着い... 続きを読む
投稿日: 2005/1/19 投稿者: book-ishy
読み込みが一方的すぎる
旅行中、カナダで会った男性に「モンゴメリは自殺した」と聞いた話から、いつのまにか著者の推測が事実のように語られていきます。この軽いノリの出だしからして、なんで岩波... 続きを読む
投稿日: 2005/1/15
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