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28 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
課題にまっさきに直面する日本の責任。そしてそれを動かす知の責任と可能性を感じた。,
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レビュー対象商品: 「課題先進国」日本―キャッチアップからフロントランナーへ (単行本)
東大の総長が、一体どんな本を書くのかと思って、かなりひねた目線で読み始めた。ところが、この本は猛烈によくて、大当たり。 今後の日本と世界が直面する課題や、それに対してどういったアプローチで望むべきかを説得力ある、しかし煽ることのない文章で書いてくれる。気持ちいい読書。 特に、そういった課題に一足先に直面するであろう日本に対し、その課題解決することで国際的な立場を上げていけばいいじゃないという非常にポジティブな捉え方をしてて、読んですっきり。 日本一の頭脳をかき集める大学の人が、こうポジティブでいてくれたら、かなり安心というか、そこから集合知が発揮されるのじゃないかと素直に期待できた。 特に、ビジョン2050年を作るにあたり、前提となった今世紀の知のあり方が、とても参考になった。 理系の人が書いた、文系にもすごくわかりやすい、知的な良書。 東大のオープンセミナーとか、行ってみようかと思ってしまったほど。 この著者はおっかけてみよう。
26 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「失われた40年」からの脱却を目指すべく「課題解決先進国」日本へ!,
By TKMT (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 「課題先進国」日本―キャッチアップからフロントランナーへ (単行本)
東大総長に就任したこともあり、新たな国家像とその実現のための戦略的ビジョンをまとめた本書の刊行をあきらめていたと「あとがき」には書かれているが、これだけの含蓄に富む内容を一体どれだけの時間で書き上げたというのか。地球温暖化、少子高齢化、教育、住宅、医療、グローバリゼーションとアジア諸国との協力関係といった重要な争点が分かりやすく説明され、更にそれらをどのようにして「解決」してゆけばよいのか、それなりの説得的な見取り図・ビジョンも本書には随所に盛り込まれている。総長就任後の初の入学式で、「本質を捉える知」・「他者を感じる力」・「先頭に立つ勇気」を学生時代に獲得してほしいとのエールを送ったそうだが、それは総長自身の目標でもあるようだ。1968年に日本は米国に次ぐ世界第2位のGDPを産出する国として復活したならば、バブル崩壊後の「失われた15年」という表現は正しくない。本書には「挑戦」という言葉が多く登場するが、それはフロントランナーへと日本が躍進するために必要な心構えである。個人的には第3章で述べられている「東京大学アクションプラン」や「学術俯瞰講義」といった、これからの大学教育のあり方を模索した論述内容に大きな関心を抱いた(学術俯瞰講義では、全領域を「物質」・「生命」・「情報」・「環境」・「社会」・「哲学」の6分野に分類)。「知の爆発」という現状を乗り越えるべく、「全体像を把握する能力を回復することは、失ったリアリティを取り戻すために不可欠の条件なのである」(71頁)という見解にも賛同できる。既存の認識枠組みや社会システムに囚われることなく、新たなモデルを果敢に創造してゆくことの意義が本書からビシビシ伝わってくる。「課題解決先進国」に日本がなるためには、一人ひとりの意識それ自体の変革も問われるのだろう。本書との出逢いに感謝しつつ、その知的興奮を多くの方に味わって頂きたい。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
久々に元気がでる本。,
By まさお (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 「課題先進国」日本―キャッチアップからフロントランナーへ (単行本)
著者(元東大総長)が最後に書いているが、本著は「日本人への応援歌」である。現在の日本は「高齢化と少子化」「教育問題」「ヒートアイランド現象」「農業問 題」など多くの課題が山積みになっている。 この現状に対し、著者は「課題の多さに嘆く」のでなく「自分の意志と能力によって 課題を解決しよう」と呼びかける。 「日本の課題は遠からず世界の課題となる」のであり、成功すれば「世界史のなかで いよいよ主役を演じることができる」と具体的な解決策を示しながら主張する。 著者の意見に賛成である。 わたしは東南アジアで5年間過ごす機会があったが、よくも悪くも自分を低く見がち な日本人の性質は他国からすれば「謙虚」ではなく「責任感のなさ」に映ると感じて いた。 「環境技術の高さ」「日本人の平均的な学力の高さ」など優位性をしっかり生かし課 題を克服することで、日本はリーダーシップをとる能力があると思われる。それは先 進国の責務でもあると考える。 久々に元気がでる本である。
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