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「認められたい」の正体 ― 承認不安の時代 (講談社現代新書)
 
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「認められたい」の正体 ― 承認不安の時代 (講談社現代新書) [新書]

山竹 伸二
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

「『空虚な承認ゲーム』をどう抜け出すか。その『答え』ならぬ『考え方』を教える本書は、規範喪失の時代における希望の書である」(斎藤環氏)。
現代社会に蔓延する承認の問題を真正面から捉えた注目書!

著者について

山竹伸二(やまたけ しんじ)
1965年、広島生まれ。学術系出版社の編集者を経て、現在、哲学、心理学の分野で批評活動を展開。1998年「自由と主体性を求めて」で第一四回暁烏敏賞を受賞。著述家。大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター客員研究員。著書に『「本当の自分」の現象学』(NHKブックス)、『本当にわかる哲学』(近刊、日本実業出版)、『フロイト思想を読む』(竹田青嗣氏との共著、NHKブックス)、分担執筆に『知識ゼロからの哲学入門』(幻冬舎)、『持続可能な社会をどう構想するか』(北大路書房)などがある。

登録情報

  • 新書: 224ページ
  • 出版社: 講談社 (2011/3/18)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062880946
  • ISBN-13: 978-4062880947
  • 発売日: 2011/3/18
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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31 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 倒錯委員長 トップ500レビュアー
 今や「認められたい」という欲求は、リアルかネットかを問わずいたるところに転がっている。というよりも、誰かに見られていなければそれだけで不安、「便所飯」や「無縁社会」等の言葉が生まれ持て囃されるのも、そういった時代の反映と言えよう。本書『「認められたい」の正体』は、承認を哲学、心理学の観点から考察し、承認不安をいかに超克するかを模索する。

 しかし、本書のキモというのは、この息苦しい承認不安を乗り越える術、というよりも、人間が承認を渇望するそのプロセスと承認の区分を、現象学やフロイトの知見をもとに解説したところ、言い換えれば「承認」というタームから現代思想をした、というところにあるだろう。

 承認を「ありのままの私」(評者自身はそんなものがあるのか疑っているが)を許容してもらえる「親和的承認」、ある特定の集団からの「集団的承認」、普遍的にその価値が認められる「一般的承認」に区分した著者は、現代において承認不安が勃興している背景に、それまで共有されていたはずの価値観の衰退があると説く。「一般的他者の視点」からの承認が満たされなくなった現代人が、偏った価値観を持つある特定の集団内での「空疎な承認ゲーム」にかまけたり、自己の中に耽溺するニヒリズムに陥っていく、というのだ。

 現状分析的には、リオタールあたりから続く「大きな物語」論のパラダイムから抜け出せてないが、この承認のプロセスはある程度評価できる。ただ、この解決策として著者は「一般的他者の視点」を持てというが、それができてりゃやってるよ、という話ではある。それに、エロス的な承認を一般他者からの承認で代替できるのだろうか。さらにいえば、少々嫌味っぽいが「承認を得るために『承認について語るゲーム』」も始まっているといえなくもない。こういうときこそ、シンプル イズ ベスト、人の目なんか気にするなという言葉が、地味に効いてくるんじゃないかと、ふと思った。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
価値観の多様化した結果、自由の変わりに承認を失った現代社会。歴史的経緯、人間の承認の発達モデル(親和的承認・集団的承認・一般的承認)などを考えながら、承認と自由の葛藤、そしてうまいバランスのとり方が考察されている。 親から承認を得られず理不尽なる価値観を押し付けられ承認のためにそれに固執する。あらゆる価値を信じられず、承認不全を起こし生じたファシズム。周囲の人の承認を過度に求めようと起こる過度の空虚な空気読みコミュニケーション。似たような価値を持った集団でタコツボ化して生じる他集団との軋轢。
それぞれについて長期的な解決法が書かれてます。 自由とは生理的納得感というのは納得しました。 価値相対主義の中でも価値と認めるような可能性はある(困っている人を助ける・努力・やさしさ・勇気・ユーモア・忍耐力)というのはそうだと思いながらも、テロリストや自殺者などを考えるとう〜んとうなってしまいます。
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20 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By TAKERU トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
身の周りに広がる世界。その中で、ひとは認められたいもの。
その世界とは、小さな範囲では家族・親友、次に職場と拡大され、最大のものは社会となります。
ひとは宗教やイデオロギーのような社会共通の価値観に個人が生きる意味を見い出します。
しかし、近代、そのような普遍的価値観が崩壊したため、小さな範囲である身近なひとに、
気に入られるかが承認を維持する方法となり、そのためコミュニケーション能力が議論の俎上に上がる
ようになったと考察されています。これは非常に興味深い考察です。
身近なひとによる承認はちょっとした齟齬や行き違いで揺らぎやすい。そんな不安定な状態を
抜け出し安心感を得るにはどうすればよいのでしょう。
気付かなかった自分を発見する過程を通して、本質的な価値とは何か、広い視野で内省することによって、
達成できると提示しています。
自分というものさしは、案外、他の影響を受けて出来上がっているものですが、その修正は
内省無くしてできませんし、安定させるためには、狭い自分の「居場所」から出て、それを
行わなければならないということだと思います。
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