本の中のほとんどが「下品な話し方」の例や解説がほとんどで、また極端な例も多いです(そんな無神経なこと言う人は話し方ではなく、人格に問題があるのでは・・・というような)。
そもそも「品格のいい話し方とはどういうものなのか」という定義がなく、著者が不快に感じた話し方は品格がない、という基準のあいまいさが、共感できない根本的な原因に思えました。著者が品格がないと挙げている話し方は、他の方の著作ではビジネスに必要なノウハウ、とされているものもあります。話し方のシチュエーションも定義すべきですね。
品格のない話し方をしなければ、品格のいい話し方、というような逆説的な説明ではなく、品格のある話し方とはこういうものだ、それはこういう裏付けに基づくからだ、と共感できる定義をしていただき、その上で品格のある話し方の具体例(なるほど、と思えるような)を示していただければ良かったと思います。その対比として、”普通ならこう言いがち”というような例として、下品ではなく、普通レベルの人の話し方を挙げた方が良いのではないでしょうか。
元々、ダメな話し方の本を流行の品格に結び付けて出した感じなので、今ひとつ、しっくりこないのもやむを得ないかも知れません。品格のいい話し方を学びたい方には、お薦めしません。自分の話し方がどうも嫌われるという方が、その原因を探るには役立つかも知れません。「下品な話し方」の題の方がふさわしいと感じました。