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43 人中、41人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
「批判的検証」になりえているのか?,
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レビュー対象商品: 「見た目」依存の時代―「美」という抑圧が階層化社会に拍車を掛ける (単行本)
本書の目的は、「美しい外見(をつくりあげること)は善である」とされる「見た目依存社会」の批判的検証である。具体的には、「人並みの外見」志向や、美醜による序列付け、身体を自己の所有物とみなし過度にコントロールしようとする意識などが取り上げられ、批判的な視点で読み解かれている。しかし、本書が「見た目依存社会」のじゅうぶんな批判的検証になりえているかには大いに疑問が残る。「身体の商品化」「消費される身体」といった視点による批判はこれまで何度も繰り返されてきたことで、もはや陳腐でさえある。また「見た目依存社会」を生き抜く鍵は、「自分だけのオンリーワンのビューティーはある、という自信」(石井氏)、「人それぞれの美しさ=スロービューティー」(石田氏)だと言うが、こうした言説は今日すでに美容産業に取り込まれ、「見た目依存社会」を強化する方向で利用されているのではないだろうか(例えば「あなただけの美しさを見つけよ」というコマーシャル・メッセージ)。「見た目依存社会」に一石を投じたというよりは、本書もまた「見た目依存社会」の産物ではないか、という読後感。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
400ページもの大著にする必要はない,
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レビュー対象商品: 「見た目」依存の時代―「美」という抑圧が階層化社会に拍車を掛ける (単行本)
本書は、「アザのあるジャーナリスト」として顔と見た目についての論考が多い石井政之と化粧文化研究家の石田かおりの共著だ。なんでも中村うさぎの対 談本にて、外見の問題を考えるには「男女という二つの視点をもつ必要がある」 と感じた石井が石田に持ちかけたことで実現した本なんだとか。 話はカモフラージュメイク講座でわかった“盲点”から、メトロセクシャル、アンチ エイジング、もてる/もてない、流行のコスメや美容整形まで、人の見た目に関 連する現代事象を網羅的に考察している構成になっている。 ただ「対論型の交換批評」と銘打たれた本書であるが、その試みが成功したと は言いづらい。というのも、お互い今の「見た目原理主義」的な世相には批判的 であって、大元ではそこまで意見に差異がないのだ。 あるとすれば、石井は見た目についての「常識」をリセットして、元々の「自分らし さ」に美を見いだそうと主張するのに対し、やはり某化粧品会社研究員である手 前「すっぴん万歳!」とまでは唱えられない石田は、人それぞれが自分らしい美 しさを構築すればいい、と考えている。 ただこれも、数年前に書かれた隣の「カマヤツ」氏に批判されているとおり、今や 「自分らしい」という音頭で統制されているのが日本女性の美なのである。思想に 明るい石田ならわかるだろうが、「自分らしさ」の間の微量な差異によって駆動し ていくシステムこそが、ネグリ=ハートのいう<帝国>なのだから、「自分らしさ」 にみなが釣られるほど、企業は儲かるわけだ。 そうなるとどうすりゃいいのという話だが、結局未だ影響力の強いのはテレビに 代表されるマスコミという「見た目メディア」であり、例えば「月9」に「大久保さん」 を主演抜擢するくらいの気概があれば、この「外見至上主義」の暴走は収束する かもしれないが、AV女優まで女優並にきれいになってしまった今のところは、そ りゃ不可能に近いのだが…。
10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
社会の構造から外見を考える,
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レビュー対象商品: 「見た目」依存の時代―「美」という抑圧が階層化社会に拍車を掛ける (単行本)
本書は見た目で人を判断して序列化する社会を告発し、個性に根ざした美を提案する本です。著者らは日本における美が画一的であり、美を基準に見た目が序列化され、その序列の中で生き抜いていくためにメイクや美容整形が位置づけられていると考察しています。また、美を手に入れているものが財産や権力、異性を手に入れていく姿と、対象に美の基準から外れているものがますます抑圧されていく様を描き出しています。 最近、「格差」や「階級」についての優れた考察が相次いでいますが、本書は外見という視点から格差を考えた本です。外見について考察した研究自体が少ない中で、社会全体との関わりを見失わずに研究をされていることが特徴的です。理論や考察に留まらず、変革のための提案もなされているのでとても説得力があると思いました。 顔に関わる分野で活動をしている2人の著者がお互いに論を提起して検討しあう、というスタイルで本書は書かれています。2人の著者がそれぞれ、哲学的に考える一方、経済的に考える、ジャーナリスティックに書く一方、学術的に書く、というようにお互いのよさが引き立つように書かれています。多少論のまとまりに欠ける感じもありますが、社会と外見の関係について総体的に見ることができる本です。
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5つ星のうち 5.0
値踏みされる人生を経験してる女性には対話できる本
男性とは異なり女性は値踏みという経験を持っている。... 続きを読む
投稿日: 2006/2/1 投稿者: naonao-703
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