幸福という哲学的かつ漠然としたテーマに対し、標的、競争・協力、官能、リズム、痛み、ファンタジーなどをキーワードとし、幸福の起源、種類、特徴などについて簡潔かつ明瞭にまとめている。この本は決して「道徳的お説教」ではないし「人類愛に満ちた単なる幸福論」でもない。本書は客観的かつ論理的に「ヒトの幸福」を分析・論述したものである。それでいて頁数が少なく文章も非常に明瞭なので読みやすい。
「幸福とはとても崇高なものだ」と信じきっている人や、「幸福なんてしょせん幻だ」などという諦観にとらわれている人にこそ読んでもらいたい。