内容紹介
あの名作映画「フィールド・オブ・ドリームス」の感動から誕生した手づくりの野球場「ドリームフィールド」は、朝日新聞の「天声人語」や「ワシントン・ポスト」でも紹介されて話題となった。これはそのユニークな野球場が1995年9月3日(草野球の日)に誕生するまでの顛末、そしてその夢を実現し、草野球チームながら“みずからのホームグラウンドを持ってしまった”草野球チーム「コーンズ」の破天荒な遊びの10年の記録だ。
映画のロケ地からやって来た「ゴーストプレーヤーズ」と日米決戦をするかと思えば、モンゴルから少年たちを招いて“草原野球”を楽しみ、ついには対戦相手を探す必要すらない「自給自足リーグ」を立ち上げての草野球三昧。その合間には、映画「ガイアシンフォニー」や「人間の翼」を上映したりと、本気が高じると物事が滑稽にまでバカバカしくなるという見本のオンパレード。これは人生をユーモアで遊ぶためのテキストだ。
10年にもわたって、広大な空き地ともいえる野球場と戯れ遊んだ記録はおかしく、そして重い。
ノンフィクションの傑作「わしらのフィールド・オブ・ドリームス」の副読本。
レビュー
中国新聞 2003/10/05広島市などの草野球好きの仲間がつくる「とうもろこしの会」が、結成十年を記念して「『草野球の日』宣言。」を刊行した。広島県高宮町の休耕田に会員たちの 手作りで1995年に完成させた野球場「ドリームフィールド」の歴史を振り返っている。 荒れ地をならし、石を拾い、雑草と闘い、排水溝を設置…。二年がかりで球場開きにこぎ付けるまでのプロセスを写真入りで紹介。ホームプレートを埋め込み、簡易スタンドが設営されて次第に球場の姿を現してくる感動が伝わる。 完成後、これまでに行われた試合の記録も収録。自給自足リーグと名付けられた会員の草野球チームの対戦、少年野球団や医師チームとの親善試合…。克明なスコアとともに、仲間内でじゃれ会うような、わざとふざけのめした文章で楽しくつづられる。 これまでに球場を訪れた往年のカープの名選手、安仁屋宗八、高橋慶彦、長谷川良平さんらのほのぼのしたポレーも写真入りで回想。同会の堀治喜さんが、会の活動に賛同した二人の詩人、平出隆、ねじめ正一さんと繰り広げた草野球対談も併録する。