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「英語公用語」は何が問題か (角川oneテーマ21)
 
 

「英語公用語」は何が問題か (角川oneテーマ21) [新書]

鳥飼 玖美子
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

楽天やユニクロの「英語公用語化」宣言後、さまざまな企業で英語に対する議論が高まっている。企業における英語の必要性は? ビジネス英語教育はどうあるべきか?など、本物の英語を知る著者が緊急提言!

内容(「BOOK」データベースより)

会議も英語、社員食堂のメニューも英語…日本企業に英語公用語化は必要か?楽天・ユニクロの英語公用語化で激震するビジネス界への処方箋。

登録情報

  • 新書: 183ページ
  • 出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010/11/10)
  • ISBN-10: 4047102636
  • ISBN-13: 978-4047102637
  • 発売日: 2010/11/10
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
18 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ミヤコ トップ100レビュアー
楽天やユニクロが相次いで、社内英語公用語化を発表し、直近では
武田薬品が新卒採用にTOEICテストで730点以上の取得を義務付けた。
英語への傾倒、加熱ぶりは、ビジネス、英語教育を問わず、著者が
以前から憂え指摘していた以上のものといってもいいだろう。

本書は、タイトルでは「英語公用語」が入っているが、こういった
英語公用語化への記述ばかりではなく、全体的には、グローバル化
という名の下の、現在の英語傾倒や、英語教育への加熱ぶりを冷静
に指摘し、ご自身の主張を、引用を踏まえながら述べたものが中心
となっている。

具体的には、英語という一言語の台頭の背後にある事実や危険性や
言語観の変化、ビジネスパーソンにとっての英語、仕事で使える英語、
リーダーの英語、英語教育等々について、当たり前のことを、冷静
に、世に伝えているスタンスである。
ビジネス現場で英語の必要性を切実に感じていらっしゃる方には、
悠長なことに聞こえるものもあるかもしれないが、主張されている
内容は論が通っており、中庸的であり、実に自然なことである。

また、著者ご自身も、英語を通訳等の現場で使っていらっしゃった
経験があり、その意味では、「ビジネス現場の英語」である。
英語のプロであり達人である著者のような方の主張と、他の英語を
現場で使っている方の主張を突き合わせ、国益につながる道筋を
作っていく必要を感じる。その意味でも、意義ある本である。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
本書の冒頭に、「英語は出来るけれど仕事は出来ない人、英語は出来ないけれど仕事は出来る人、どっちがいい仕事に就けると思う?」という問いがあった。理想を言えば両方出来る人に決まっているが、そんな人は、当たり前だが、ごく希にしかいない。
それなのに、「英語が出来なきゃクビにする」という会社が増えつつある。両方出来なければ要らない人材ということだ。
だが、いくら脅したところで、英語力が身につくだろうか。それこそ「幸せな奴隷」にでもならない限り無理である。脅されて動く様は、まさに奴隷だ。
こんな不毛なことをする位なら、本書が指摘している通り、翻訳担当の部署や担当者を設置して、英語や非日本語に関連した業務を担ってもらった方がいい。会社全員に非日本語力を要求するより効率的だし、そのために非日本語に特化した人材を厳選して育てる必要があるのではないか。

本当に、英語信者が述べるように日本人全てが英語を流ちょうに使えるべきなのか。下手をすれば自分たちの文化や生活が破壊され奴隷化されるのでは。そんな疑問や危機感を持った人や、そうでない人にも、この本を一読して欲しい。
このレビューは参考になりましたか?
31 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
常識の書 2010/11/21
By crites
 まったく、うれしくてやがて悲しい常識の書である。

 本書の内容は、英語公用語化論の是非、英語の学び方、リーダーの英語とは、教育現場の実情、などだが、すべて「当たり前」のことが書かれている。「当たり前」のことを、鳥飼玖美子のような実力者が発言してくれることは大変喜ばしいが、こんな「当たり前」のことを鳥飼玖美子のような実力者が声高に発言しなければならないのか、と思うと悲しくなる。それでも英語業界にはこういう本がいつまで経っても必要なのだ。英語のプロというのは、旧約聖書に出てくる預言者のようなものである。時に迫害に耐えながらも、聞く耳を持たない人々に必死に語り掛けなければならない。因果な商売である。

 ほかのレヴューで批判されているとおり、鳥飼氏はビジネスの現場の人間ではない。本人もそれを理由に、一度は執筆を断ったのだと言う。だが結局承諾して出来上がったのが本書である。そして承諾という判断は間違っていなかった。問題が「ビジネスの現場」だけで完結するものではないからだ。当たり前のことである。

 鳥飼氏はむしろ「教育の現場」から強く発言している。要するに「ビジネスの現場」がいくら騒いでも、「教育の現場」で積み上げてきた研究と経験から判断して「出来ないこと・不可能なこと」がある。例えば鳥飼氏は「小学校英語」にも否定的だが、それは別にエリートが上から目線でものを言っているのではない(教員も教材もろくに揃っていないのだから無茶なのはわかりきっている)。実は「ビジネスの現場」も「世間」も、いつでもこういうことが理解できない。その結果「教育の現場」に無用の混乱をもたらしてきた。

 第3章に書かれている英語の学び方など是非読んで欲しいと思う。これを読んで頭を冷やして欲しい(TOEIC730点にどれほどの意味があるのか?)。必要に迫られている人間は、それを読んだ上で英語学習を進めて欲しい。鳥飼氏はけっして「英語なんかいらない」と言っているわけではない。

 英語公用語化論は、敗戦直後に『日米会話手帳』がベストセラーになったのと同じようなもので、ある程度行ったところで下火になるだろう。日本人の英語力を短期間に底上げするのが無理な上、母語を使ったほうがコミュニケーションが円滑に行えるのは当然だからである。行き詰まるに決まっている。

 そもそも使用言語が窮屈な拘束になると発想まで枯渇してくる。英語公用語化論は、下手をすると日本企業、日本社会の活力を奪う危険さえある。トヨタの社長が英語公用語化の予定は?と問われて、言下に否定したのは当然である。もちろん業種・職種によってメリット・デメリットがあるだろうが。

 本書は英語に関する「常識の書」であり、英語公用語化に賛成・反対に関わらず、日本国民全員に読んでもらいたい本である。
このレビューは参考になりましたか?
最近のカスタマーレビュー
この本を読んで、英語公用語化の必要性をますます痛感した
 この本は英語公用語化に消極的反対の立場をとっている。
 筆者の鳥飼氏は、英語教育と通訳のプロである。筆者はまず、楽天やユニクロが求める... 続きを読む
投稿日: 9か月前 投稿者: 本の虫
残念ながら島国ニッポンならではのロジック
現在の世界で、ビジネスはもちろんのこと、科学や医学の世界や政治の舞台において英語は必須なのです。日本に暮らす日本人だけが、英語だけがすべてではない、と、まるで訛り... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: Chopin's Thirds
翻訳大国日本
日本語ができれば世界中の本が読めるという…
凄いことじゃないですか!

かつて英国の植民地となったことがあり、... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: マキャベリ大将2号
英語公用語化、ちょっと待った!
 英語教育の第一人者の、英語公用語化への警鐘。... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: ishilinguist
問題提起としては良かった。
英語の公用化に関する問題点を真正面から考えた内容で、著者の考えはよく分かった。... 続きを読む
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日本文化、日本語に対する熱い思いと首尾一貫した説得力
天才的な同時通訳者として社会に躍り出た著者が、今では「子供に英語を教えることはない、そのために無駄な時間とエネルギーを割くより、世界でも優れた言語である日本語の習... 続きを読む
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投稿日: 18か月前 投稿者: 森時彦
現在と近未来の英語の本質は、<英語と IT の両輪化>でしょう
「英語のビジネス公用語化」を論じている本書の中で、次の2点の指摘(pp 95 - 96)に大いに賛同します。

「IT... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: tomio
日本人への警鐘
本書で著者は遠慮して書いていると思うが、”英語至上主義”への警鐘を鳴らしたいのではないだろうか?自分にとって、会社(社会)にとって、周りにとって、日本にとって、「... 続きを読む
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投稿日: 18か月前 投稿者: ick15280
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