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最も参考になったカスタマーレビュー
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
迫力ある分析,
By 浦島たろう (茨城県取手市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 「芸能と差別」の深層―三国連太郎・沖浦和光対談 (ちくま文庫) (文庫)
前文もありません、あとがきもありません。いきなり対話が始まります。個性派俳優・三国さんと独自の歴史観をもつ沖浦さんがガッチリぶつかります。といっても、対立しているわけではありません。三国さんが、芸能史の泰斗である沖浦さんの学識を借りながら、芸能と差別の原点へと肉迫してゆく。舞台は日本にとどまりません。沖浦さんの永年の研究対象であるインドネシアを含め、中国の南部湾岸地帯などアジア・モンスーン地域の中に日本の歴史を捉えようとしています。地域的広がりと時間的な深さが相まって濃厚な時間が流れている感じです。読んでいる最中、常に「自由とは何か」「自己とは何か」ということが頭をよぎりました。差別が逆照射するのは自由だからでしょうか?また、釣りバカ日誌でコメディーに挑んだ三国さんによる、渥美清さんの「寅さん」評価には、実に鋭い視点があります。その項目を読むだけでも価値があります。
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