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「自己責任」とは何か (講談社現代新書)
 
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「自己責任」とは何か (講談社現代新書) [新書]

桜井 哲夫
5つ星のうち 2.0  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

国を挙げての無責任システム、横行する自己責任論。日本社会の病根を根源から問い直す。

丸山真男の「無責任の体系」──丸山は、東京裁判の被告たち(戦争犯罪人容疑)の発言を分析するなかで、「既成事実への屈服」と「権限への逃避」という2つの要素を見いだすのです。まず、「既成事実への屈服」です。すでに始まってしまったのだから仕方がない。個人的には反対だったが、なりゆきで始まってしまった以上従うほかない。こうした発言を分析して、丸山は、「現実」が作り出されるものだというより、「作り出されてしまったこと」、あるいは「どこからか起こってきたもの」とみなされていることに注意をうながします。現実的に行動するということは、過去に縛りつけられて行動するということであり、過去から流れてきた盲目的な力によって流されてしまうものとなる。(中略)次に「権限への逃避」です。「法規上の権限はありません」「法規上困難でした」という発言のなかに、職務権限に従って行動する「専門官僚」になりすませる官僚精神の存在が指摘されます。──本書より

内容(「BOOK」データベースより)

無責任システムを放置したあげく、突如わき起こった「自己責任論」の大合唱。結局、誰が「責任」をとるのか!?―「公」と「私」、「責任」の東西比較、戦後体制の本質。この国の病根を深く洞察した警世の書。

登録情報

  • 新書: 214ページ
  • 出版社: 講談社 (1998/05)
  • ISBN-10: 4061494031
  • ISBN-13: 978-4061494039
  • 発売日: 1998/05
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.0  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 264,548位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
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By tet46
形式:新書
筆者は、規制緩和あるいは金融ビッグバンの議論の高まりとともに、声高に主張されるようになった「自己責任」の欺瞞を論じようとしている。「自己責任」という言葉は不思議なことに、医療、年金の問題に象徴されるように、弱者に負担を求める場合に使われるようである。

筆者が「自己責任」について論じるに際し、「無責任の体系」、「日本における『公』の重層性」、「抑圧の委譲」といった概念を持ち出しているのは、「自己責任」の欺瞞を解明しようという意図に基づくものであろう。しかしながら、やや議論が拡散し、「自己責任」そのものについての議論が不足しているのが残念である。筆者は最後に記している。「私たちに必要なことは、規制緩和を主張する人々の背後に何があるのか、どのような利害関係があるのか、政治的駆け引きがあるのか、ということを冷静に見極める姿勢だと思います。」正にそのことを真正面から論じて欲しかったと思う。

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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 倒錯委員長 トップ500レビュアー
形式:新書
自己責任とはなんだろうか?
ということを考えてみる前に
本のタイトルとはなんだろうかということについて考える
余地があると思う。

話の滑り出しは良かったと思う。
自己決定によって生じる結果や報いはすべて自分の責任だとするのが
一般的な自己責任の定義だ。
しかし、あらゆる情報を吟味した上で
自分で決定したとしてもそれらの情報に誤りがあったとしたら
もはやそれは個人の問題ではなく、他者も絡んでくる。
結果にたいする責任を個人が全面的に背負い込むのは
無理があると筆者の主張。

第一章、恋愛における自己責任論まではよかった。よかったのだが…

それ以降の章が、自己責任とどのように絡んでくるのかがわからなくなってくる。
日本人の無責任さ(このころ住専の責任たらいまわしが問題になった)は
国民的特質なのかという論点がいきなり提示されよくわからなくなってくる。

この話、責任は責任でも話のベクトルがぜんぜん違う。
自己責任論が蔓延する今の日本社会の話だったのに、
責任の所在がはっきりしないという日本の構造を分析されても読者としては、
混乱するだけだ。
毛色の異なった論考を無理にひとつの本にまとめているだけなのだろうか。

あえて筆者の側に立って第一章とそれ以降の章の関連性をむりやり案出するならば
序章、第一章を見ればわかるが筆者は「自己責任」なんて不可能だという側に立つ。
今の日本ではなにかと自己責任がはやっているがそれは
自己無責任と同意語か、自己責任という名の無責任だということ。
結局日本社会は無責任だ。ではなんで日本人は無責任なんだろう??

このような話の流れならば、一冊の本になる。
これらの仮説は私のもので
筆者は本文中で一切触れていない。
逆に私のしたような仮説を立てないと
この本は一冊の本として読むことができない。

本のタイトルとはなんだろうか、
特に新書業界はこれについてもっと自己言及的になるべきだと思う。
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11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
「自己責任と何か」という書名は期待をもたせるが、内容には一貫性がないといわざるを得ない。「公と私」「日本は特殊な国なのか」や「無責任の体系」など、単体ではそれなりにおもしろい内容が書かれているのだが、それが結局「自己責任」にどう結びついているのかがほとんど書かれていない。

おそらく「自己責任」の周辺を考える材料を提供することを心がけ、筆者のなかでは一貫性を持った流れがあるのだろうが、読者からすればいったいなにを言いたいのかということころだ。最後の「結びにかえて」を読めば本書の広がり具合が読み取れるだろう。

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