ヘミシンクという特殊な音響技術を用いて別の意識世界にチューニングを合わせることが可能であり、この本の著者である坂本政道氏も死後の世界を探究し、そこで得たさまざまな情報をこのシリーズで明らかにしています。ヘミシンク技術の開発者であるロバート・A・モンロー氏の著書と内容的に重なる箇所がありますが、それは関連のない人間が同じ装置を用いても結果が一致したということであり、おそらく内容的に信頼性があるのではないかと思います。
この本で僕の気を引いたところは、ある存在とチャネリングするところです。まるで「神との対話」を読んでいるような感じでしたが、この存在は、「人間はマイクロ・コスモスで基本的に宇宙と同じ構造をしている。」「上から情報が伝達されるとき、その情報を受け取る人を上は選んでいる。」といったことを話すのですが、僕はこのシリーズに唐突に出てきたこの存在を信頼することができませんでした。もちろん坂本氏も信頼性が薄いため対話を中断しています。(その後対話しているのかもしれませんが。)
一見すると信憑性のある内容ですが、優れた書物では、このような表現はしません。情報はすべての人に注がれているのです。太陽の光がすべての人に注がれているのと同じように、誰かを特別に選択するということはないのです。私たちがそのことに興味を持ち、心を開くからその情報を受け取れるのです。逆なのです、私たちがそのことを選択するのです。上が選択するのではありません。
ただし、坂本氏のスタンスは毅然としていて、公正で、率直で、真剣に変性意識を研究していて好感が持てるし、信頼性は十分あるといえます。僕はこの本の内容を否定しませんし、坂本氏の今後の研究に期待をしています。
ところで、このシリーズで一貫して主張している86億年に一度起こるビッグチェンジが、古代マヤ文明の暦で人類滅亡とされる2012年12月頃に起こるということですが、その後の世界を見に行くあたりのエピソードが、すごくスリリングでした。モンロー氏の著書に匹敵する内容でした。