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しかし、ここで語られている内容は、確かに荒唐無稽なところもある
かもしれないが、別に現世利益を求めるよう誘導しているわけではない
し、また死後の世界を信じたからと言ってたとえば金銭面で読者に実害
が及ぶわけでもない。せいぜいモンロー研のCDを買ったり体験ツアーに
行くのにお金がかかるという程度のものである。もちろん大半の人はそ
こまでしないだろう。
また、死後の世界を信じることは現実逃避である、と考えることも間
違っている。昨今話題のスピリチュアリズムにおいてもそうだが、この
世であろうがあの世であろうが結局のところ自分自身からは逃れられな
いのだ、と理解しなければならない。逃避などできないのである。この
本では、自分の心を開いたり他人を愛したりすることの重要性を、なん
ら伝統宗教的な観点によらず説いてもいるのだから(もちろん著者の個
人的感想として書かれている)、そういう意味では、世界の多くの人に
受け入れてもらいたい原理ですらある。
しかも、ともするとこの手の本はオカルト的で一部読者を相手にマニ
アックな内容になりがちなところだが、著者は冷静な書き口を貫いてい
て、その姿勢には好感が持てる。とにかくモンロー研究所でこれだけの
体験をした日本人はそうはいないはずだから、少なくとも誰にでも書け
る本ではない。貴重な本だと言ってよいだろう
死後の世界を信じる信じないと議論するのではなく、自ら体験してみたい気にさせてくれる良書といえるだろう。 こういう本がこの時期に出てきたのは、とても意味のある事だと思う。
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