大人の発達障害がより深刻である理由として、うつなどの合併症を引き起こしやすく、発達障害という根源的な原因を見過ごされがちであること、それに酒・買い物・セックスなどの刺激的体験におぼれやすくなることを挙げています。
disorder=orderの否定=秩序を乱された状態、という言葉を「障害」と訳してしまったことによる(それこそ)障害が日本の社会に多すぎる、という著者の主張はその通りと思います。とはいえ「発達アンバランス症候群」という訳語も長いけど。
ところで、歴史に名を残す人々も発達障害であった、と説明して読者を安心させようとするくだりがありますが、説得力を持ちません。発達障害であることで独創的ひらめきや並外れた集中力を発揮しうる傾向はあるでしょうが、こじつけ感がぬぐえません。