地球・人体・動植物・宇宙・古代文明について「良く分かってないこと」についてで解説されています(数ページ/一項目)。「こういう仮説があり、こういうことが説明できるが、こういうことがまだ説明できていない」というような説明がついています。(仮説が幾つかある場合は、それを列挙しています)
内容は意外とマトモでした。(失礼!)たとえば「コロナの温度が太陽表面の数百倍もある謎」という古くから知られている謎について最新情報(衛星「ひので」の観測結果)から説明を加えているところとか。参考文献リストがかなり長いので、そういう本に基づいてまとめているのでしょう。いわゆる「トンデモ科学(疑似科学)」的なネタは見当たりませんでしたので、割と安心して読めます。"雑学レベル"の知識を仕入れるという程度で気楽に読む分にはOKの内容でしょう。
幾つか史実に則っていない説明がある可能性がありそうですが(※)、現状を概ね説明できていると思われます。「世の中にまだ分からないことがある」「分かれば分かるほど、分からないことも出てくる」ということが分かるのは、何だか愉快ですね。(ある意味、脳が活性化されます)
(※) ディラック方程式から反電子の存在が導かれるのは確かなのですが、ディラックは最初から「反電子が存在する」と言えるほど大胆にはなれませんでした。反電子というアイディアの前に、それが陽子に当たるのではないか、という考えに囚われていました。本書の説明は、この辺りの詳細が端折られています。