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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
上野千鶴子の本領,
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レビュー対象商品: 「私」探しゲーム―欲望私民社会論 (ちくま学芸文庫) (文庫)
本書を「フェミニスト 上野千鶴子」として読むと、目論見は少し外れるだろう。おそらく彼女の読者ならば周知だろうが、上野の本領というのは消費社会論にある。この本は、80年代にかけて彼女が手がけたその消費社会論の論考を集めた文庫。もちろん消費行動においても性差の問題は切り離せないわけで「女」が論じられないことはないが、それでも、増補版としてバリバリの商業誌『日経トレンディ』の連載を増補したこの本は、「80年代消費社会論」と読んで差し支えないだろう。数多の商品、現象、人物をとりあげる本書であるが、大前提としてあるのはポスト近代の消費が、「<私>探しゲーム」の一役をかっていたということ。公と私の区分が溶解し始めた近代の以後、つまり“ポスト”モダンにおいて、地縁社会から切り離され個別化した<私>は自ら見つけなければならない。その<私>探しの格好のツールとなったのが消費であり、それによって叶えられるのが「消費による自己実現」だ。だが今でもそうだが、まったくのゼロから<私>は生まれるわけではなく、「anan」などの情報が「規範」を形成する。かくしてこのゲームは、「個性的」でありながら「場違い」は許すまじという隘路にはまっていくその過程を、著者は活写する。 著者があとがきで語るように、刊行して20年以上の経ったこの本は「歴史」に属するのだろう。取り上げられる事柄の古さはいなめない。だがしかし、その固有名を今のものにちょいちょいと代えたら、どうだろう?「オヤジギャル」は「肉食系女子」へと変わり同僚の男を食べているのかもしれないし、「見られたがり」で「自己言及」の好きな「大衆」というのは今でいうところの、誰も興味のない「つぶやき」をTwitterにUPすれば、「ニコ生」で30分間顔をさらし続けるユーザーと、まるで違いはない。 次々に情報が消費されようと、根底にある状況はいつまでも変わらない。ここに、「歴史の終わり」の証左を見いだすのは、少し深読みのしすぎだろうか?
76 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
序とあとがきを読んで,
By 学生 (東京) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 「私」探しゲーム―欲望私民社会論 (ちくま学芸文庫) (文庫)
序とあとがきを読んで、まず思ったことは、文が非常に拙いということである。まるで話し言葉のようだ。序を読んだ限りやけに古めかしいなと思い、あとがきを読んでみると80年代に書いたものらしい。なぜ、このような、言葉と言葉をつなげただけの論理性のないものが学芸文庫という形で出されたのか?講談社学術文庫や岩波文庫、そして、ちくま学芸文庫で出版されるものはある程度時代を超えて読んでもあまり違和感のないものが多いように思えたのだが...にしてもこの人はいったい自分で書いた文章を自分で恥ずかしいとは思わないのだろうか...品性と教養という言葉は知らないのであろうか?序とあとがき・解説、そして目次を読み読む価値がないと判断したのだが、その時代を描くという社会学?というものを虚栄心と皮肉を持ってただ書いたというものにしか見えないと私は思った。 そもそも、ならなぜあなたがこんな本を買うのかといわれると題名が面白かったというのとアマゾンで1円で手に入ったからである。
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