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最も参考になったカスタマーレビュー
13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
王様は裸だ,
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レビュー対象商品: 「知」の欺瞞――ポストモダン思想における科学の濫用 (岩波現代文庫) (文庫)
本書は有名な偽論文事件である「ソーカル事件」のアラン・ソーカルと、その心強い相棒であるジャン・ブリクモンが、ポストモダン思想家の言説に含まれる科学や数学の理論が全くの間違いに過ぎないジャーゴンであると指摘した 歴史的な一冊である。 「読者を感服させる」ことのみを目的としたムダな引用と引用者自身さえも明らかに意味がわかっていないであろう言葉の数々。 この書で展開される数学理論や科学の話は人文畑の人間には理解しにくい面が多い。しかし、この書が投げかけているのはそういった 科学、物理学、数学とポストモダン思想家の誤った関係により生じた馬鹿げた出来事の問題のみではない。 つまり、言論空間におけるジャーゴン、こけおどし、あるいは衒学の問題であり、「王様は裸だ」ということの尊さと困難さである。 ソーカルらが投げかけた、衒学やジャーゴンを「わからない」と素直に否定する勇気。それはわが国の知的空間において未だにそういった 難しい言葉をつかって他者を圧倒しようとする裸の王様たちへの強い防波堤となることだろう。 このような書が文庫となって2012年の世に蘇ったことは、非常に意味のあることだろう。 もっとも、読者にわかりやすい云々以前に、低レベルな言説を展開することしかできない一部の論壇は問題外だと言えるだろうが。
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
今にして思えば,
By 小谷野敦 (東京都杉並区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 「知」の欺瞞――ポストモダン思想における科学の濫用 (岩波現代文庫) (文庫)
「現代思想」「ポストモダン」がインチキなのはいいとして、それを、部分的な引用において自然科学の用語の使い方がデタラメだという批判の仕方をしたのは、戦略としては良かったとは思うが、だいたい西洋の哲学ってものがヘーゲルあたりから論理的に書かれていないのだよね。実際そこまでさかのぼるのをこの人たちに期待するのは無理ではあるが、アドルノだって実際は何言ってるか分からないわけだし。
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