本書の内容は、フランクルのエッセイ(論文)の幾つかを
まとめてふくらませたもので、素人の私には少し専門的で難解な印象でした。
それを補うためか、本書の巻末に訳者の一人である諸富祥彦さんの
(内容にちなんでの)かなり長め(十数ページ)の解説がのっていますので、
その中より少しだけ(引用して)ご紹介させていただきます。
どんな時も、人生には、意味がある。
この人生のどこかに、あなたを必要とする「何か」があり、「誰か」がいる。
そしてその「誰か」や「何か」は、あなたに発見されるのを待っている。
だから、たとえ今がどんなに苦しくても、あなたはすべてを投げ出す必要はない。
あなたがすべてを投げ出しさえしなければ、いつか自分の人生に“イエス”と
答えることのできる日が必ずやってくる。
いや、たとえあなたが人生に“イエス”と言えなくても、人生のほうからあな
たに“イエス”と光を差し込んでくる時が、いつか、かならずやってくるはず(後略)
とフランクルの言葉を要約されています。
フランクルの『医師による魂の癒し』からの
(有名な部分の)引用抜粋ものっています。
「人間が人生の意味は何かと問う前に、人生のほうが人間に問いを発してきて
いる。だから人間は、ほんとうは、生きる意味を問い求める必要などないので
ある。
人間は、人生から問われている存在である。人間は、生きる意味を求めて問
いを発するのではなくて、人生からの問いに答えなくてはならない存在なので
ある」
「人生」という言葉は、何か他の言葉にも置き換えられそうですが、
そのあたりは読者各々に委ねられているように思います。
ご興味のあられる方におすすめさせていただきます。