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「無限」の考察 [単行本]

足立 恒雄 , 上村 奈央
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

無限大から無限大を引くとゼロになるの? 無限とは数えられるものなのか、無限に大小はあるのか。無限にまつわる不思議な性質をもとに、無限とは何か、複素数や集合論の関係についてわかりやすく解説。

内容(「BOOK」データベースより)

無限の先には何があるのか?文章とイラストのコラボレーション、新しい科学読み物。無限という概念を数学の立場から考察する。

登録情報

  • 単行本: 136ページ
  • 出版社: 講談社 (2009/6/24)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062155281
  • ISBN-13: 978-4062155281
  • 発売日: 2009/6/24
  • 商品の寸法: 19 x 13.4 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By まげ店長 トップ500レビュアー
形式:単行本
「無限」なる概念に非常に興味があり、カントールの周辺を中心に色々と調べてきました。
(「無限論の教室 (講談社現代新書)」とかが易しい読み物では有名ですね
 「無限の話」「集合とはなにか―はじめて学ぶ人のために (ブルーバックス)」「トポロジー―基礎と方法 (ちくま学芸文庫)」等は、面白いけど難しすぎる....)

仲間内で開いている勉強会で、何とか無限の概念を簡単に伝えたい!と思っていましたが
なかなか「易しく」伝えられる言葉を自力で見つけ出す事ができません。
そんな中、何気なく店頭で見かけた本がこれです!
分かり易い!!

特に「リーマン球」の説明は秀逸だと思います。
他の本を読んでも真意が伝わってこなかったのですが、この本では一発で理解出来ました。
やはり複素解析も勉強しないといけないですねぇ...

対角線論法はやはり難しいですが、色んな概念を易しい表現で巧く実現しています。
これで、皆に無限の美しさを伝えられそうです!!
人に楽しく伝える事が出来た時、その時はじめて自分でも理解できたという事が分かります。
その為の努力は惜しめませんね。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By itgaki トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
「無限」という概念は、感覚的には分かるものの厳密に言い表そうとすると、非常に難しい概念だと思っていました。
実際大学数学で扱われる「ε-δ論法」などの極限の理論などは慣れるのに非常に苦労した覚えがあります。

そんな「無限」について、ふんだんにイラストを用い、数式の類を使わず、それでいて本質を外すことなく語ることに挑戦して成功しているのが本書だと思います。
数学で扱われる無限を「解析の無限」「幾何の無限」「集合の無限」と章立てして説明しています。概念的な説明ではありますが、説明として本質を外していないので「リーマン球」などの数学的概念も、一般の数学書に比べて非常に分かりやすいと思います。

イラストも説明的でなく(中には概念を説明したものがありますが)、無限を表現したものになっています。好き嫌いはあるかもしれませんが、本書を読みやすくしている一因だと思います。

整数論の大家である著者が、どういった動機で「無限」についての本を書こうと思ったのか分かりませんが、筆者の数学に対しての眼差しが反映されている良い本だと感じました。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
物理化学をベースにしてきた私は、排中律(Aか非Aのどちらかが必ず成立する)を実在の基準と考えているので、
《「πの小数展開に7が十個続くことはない」という予言の真理性は我々の認識を越えている(野矢茂樹著『無限論の教室』)》
つまり、無限に関して、排中律(実在)を留保する "直観主義(仮無限(潜在的無限、可能的無限))" に与しております。

「数学者の一人としては、将来思いもよらないような直観的非数学的手法が開発されて、
集合論の無矛盾性が確立されたなら、気分がいいだろうな、と夢を持ちたいのである(足立恒雄著『無限の果てに何があるか』)」
という一節に、"直観主義" に対する足立恒雄先生の憧憬を感じながらも、
「数学は客観的実在を扱う学問ではない(足立恒雄著『無限の果てに何があるか』)」
「数学は、合理的でありさえすれば、実在は問われない(足立恒雄著『無限の果てに何があるか』)」
という御指摘・・・合理と実在の関係を斟酌しておりました。

>「矛盾さえ生じないなら、どんな概念を導入してもかまわない」という現代数学の世界における許容度の高い自由性
> さらには、成り立つ、成り立たないには必然性がなく、これを公理に採用するかどうかは公理を選ぶ人の側の「自由」である

合理性=矛盾律(Aかつ非Aであることはない)を実在性=排中律(Aか非Aのどちらかが必ず成立する)に優先させる
足立恒雄先生のお立場を漸く理解できたように思います。

> 普遍的真理の世界が実在するという立場を私は数学の実在主義、あるいはプラトン主義と呼んでいます。
> 私はこれに反対する立場です。人間を離れて真理というようなものは存在しない。
> 数学といえども、人間の、人間による、人間のための学問なのだ、というのが私の考え方です。
> 数学の必然性や、宇宙を通じた普遍的真理の体系としての数学といったことを考えるのは勝手ではありますが、
> そうした意味での、つまり宇宙の中心に人類がいるといった、人間中心主義は徐々に否定されてきたというのが、
> 科学の歴史から得られる知恵ではないでしょうか。そういう観点に立てば、集合論はこうでなければならない、
> というような「正しい集合論」など存在しないのではないか・・・

素晴らしい本を編んでくださり、感謝する次第です。いろいろと反省できました。
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