わたしたちが生活する場を「無酸素」社会と呼ぶのは、
やや思い切った考えとも当初は感じられたが、
「心の持ち方」の大切さについて様々な角度からの考察を示されると、
高地登山でなくともわたしたちの日常生活でも類似の場面が多いと気づかされる。
ものごとの受け止め方や受け流し方、心の鍛え方や切り替えについての
実践的なテクニックが紹介されており、多くの方に参考になるのではないか。
できない言い訳を口実にして、困難や無理と判断してしまうのか、
あるいはしがらみや目の前の課題に向き合って後悔しないステップを踏み出すのか、
読み手のトラブルシューティングとして、本書は多くの示唆を与えてくれるだろう。
講演会の経験を生かしたQ&Aの章が設けてあるのもわかりやすい。
小西さんの生き方やその語られることばは、読者によっては、
仙人のように達観していると感じられるかもしれないが、
小西さんの既刊『生き残る技術』と『勝ち残る!腹力トレーニング』も
併読されれば、「心」に向き合う生き方がより身近に感じられるだろう。