ケータイ、コンビニ、回転寿司。三題話のようであるが、この三つのモノから、90年代末~2000年代初頭のおおよそ20代全体の都市部に住む若者達の行動と意識を明らかにする調査に基づいた考察がなされている。若者の友人関係の希薄さが言われるようになってから、久しくなる。その理由や原因も様々に言われているが、筆者は「エネルギーをかけずに、孤立しないひとりの時空間を心地よく過ごすことを求める」若者たちの物語を、インタビューやコラージュなどマーケッティング調査では通常使わない手法を活用しながら明らかにした。都市部に住む若者達を見ることが多い立場からは、彼らを理解する視点としては受け入れやすいデータと考察がなされているように思う。