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「満州国」見聞記 リットン調査団同行記 (講談社学術文庫)
 
 

「満州国」見聞記 リットン調査団同行記 (講談社学術文庫) [文庫]

ハインリッヒ・シュネー , 金森 誠也
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

1931年9月18日、中国東北部で勃発した紛争に世界は震撼した。国際連盟は実情把握のため、リットン卿を団長とする調査団を派遣する。日本、中国、満州、朝鮮――。一行はゆく先々で昭和天皇、張学良、溥儀ら錚々たる面々と会い、また名もなき民衆の生活をまのあたりにした。調査団の一員のドイツ人政治家が見聞した、戦乱前夜の東アジアの姿。

内容(「BOOK」データベースより)

一九三一年九月十八日、中国東北部で勃発した紛争に世界は震撼した。国際連盟は実情把握のため、リットン卿を団長とする調査団を派遣する。日本、中国、満州、朝鮮―。一行はゆく先々で昭和天皇、張学良、溥儀ら錚々たる面々と会い、また名もなき民衆の生活をまのあたりにした。調査団の一員のドイツ人政治家が見聞した、戦乱前夜の東アジアの姿。

登録情報

  • 文庫: 256ページ
  • 出版社: 講談社 (2002/10/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061595679
  • ISBN-13: 978-4061595675
  • 発売日: 2002/10/10
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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35 人中、34人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
柳条湖の列車爆破、それきっかけに始まった満洲事変、そして、リットン調査団・・・という歴史、それらを学校で習う時季は、すでに3学期の終わりも近づく頃、ということも与って、多くの日本人はあまり詳しく知ることもなく終わる。

この本では、リットン報告書の内容そのものについては、最後の章で4頁をさいてその要約が紹介されているだけである。大半は、英仏独伊米の5カ国の識者からなる調査団が見聞したことどもを、ドイツの国会議員である団員シュネーの目でまとめた見聞記・ドキュメンタリーである。溥儀の生い立ちや荒木陸相の人柄、各国要人との会見の様子などは勿論、京都の舞妓やハルビンの盗賊、農林業の姿、中国各地をその年に襲った洪水の跡まで広範に目を向けている。

シュネーは、随所で日本の立場に理解を示していると思わせるが、中国の立場にも同様に(より多く?)理解を示している。しかし、中立を旨とすることを国連から科せられていたためか、一歩引いて客観的にものごとを見ようとする姿勢もうかがわれ、例えば、匪賊と呼ぶものは、実は満洲国軍からパルチザンまで幅広いスペクトルを有するものであると実例を挙げて分析してみせる。興味深い指摘もあって、例えば、孔子廟において孔子が手厚く祀られている様を見て「そもそも西欧文化の国々で、このように哲人や学者が尊敬されたことがあろうか?」などと記し、中国や朝鮮、日本が西洋にない良いところを多くもっていると興味を示している。

リットン報告の内容とその背景を知る資料であるだけでなく東西比較文化論としての「満州国」論でもある。

このレビューは参考になりましたか?
60 人中、55人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Hiromi
形式:文庫
国際連盟の満州問題に関する見解は、1)紛争中の日本の軍事行動は自衛とは認められない。2)満州国建国は自発的な真正の独立運動によるものではない、ということに尽きる。
が、本書がこのことを裏づけするような事実を語っているかというと、答えはその逆である。

まず、満州地方の人々が軍閥の圧制、匪賊の跳梁跋扈にずっと前から悩まされていたことは英米国人ら外国人や中国人自身の証言として言及されている。
馬賊の首領から身を起こした張作霖と息子学良の貴族のような暮らしぶり、またシュネー氏の言うように’24年には「満州で張作霖反対運動」が始まっていたことからしても、彼等が地元民を重税によって搾取していたという証言が裏づけされているように思われる。
日本人も含めた満州地域の住民は、本当に匪賊等の略奪、器物損壊、誘拐、強盗、殺人といった犯罪に苦しめられていた。
著者は、満州事変後の満州国内では中国本国に比べて匪賊の被害が圧倒的に少なくなっているというし、またソ連から逃れてきたロシア人ドイツ人難民が満州では貧しくとも溌剌とした暮らしをしていることなどをとっても、日本の行動が満州に秩序をもたらし、地元住民の生活を向上させたのは間違いない。

一方満州族の間に清国復興運動、即ち復辟運動が本当に有ったことは、溥儀の家庭教師ジョンストンが言うように明白な事実であり、「リットン調査団にはそのことが見えなかっただけ」であった。少なくともリットン調査団は「復辟運動がなかったことを証明」してなどいない。

国際連盟(欧米列強)としては日本の「満州での特別権益」を認めたくはないが、満州の共産主義に対する橋頭堡としての役割は認めざるを得なかった。そこで表向きは反対の立場をとって中ソを牽制しながら、日本には「望みどおり」満州経営の経済負担をさせて自らは懐を痛めず、結果的に欧米列強が得を取る。それがリットン報告書の正しい読み方だ、と思う。

このレビューは参考になりましたか?
66 人中、59人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
原著を読む。他人の思考及びバイアスがかかった解説本ではなく、原著を読む。翻訳でよいから。医学研究を専門とする私は、総説はしたがって極力読まない。読む場合でも、“解説本”と意識して読むことにしている。本著は、帝国日本の悪逆非道、侵略の初端とされた“満州事変”を調査した、査察団=リットン視察団に同行したシェネーの見聞記の翻訳である(全訳は『全文・リットン報告書』渡辺昇一解説・編、ビジネス社を参照)。読後私は大変驚いた。本視察団は、日本の行為を一方的に非難しておらず、むしろ、やむをえない行動であったとしていたからである。一方、支那(当時の中国の呼称、Chinaより由来)政府には、自国民の排日・侮日言動を取り締まる事を怠った責任をとわれなければならないが(先般の中国の日本大使館への無碍な反日暴動と同じ経緯)、同情すべき余地もあるとして、“喧嘩両成敗”を主張していた。!?。繰り返す、私は非常に驚愕したのだ。なぜならば、これまで初、中、ならびに高等学校で私たちが教えられてきた“日本は不法に中国大陸へ侵略・進出した”との“常識”と全く相違していたからである。同時に、痛感した事:巷間の常識は己自身で検証しないといけない、また、歴史を検証するには、現代の価値観ではなく、当時の世界情勢や国内状況、社会通年等を考慮してから、それを実施しなければならない、という点であった。以後私は、戦後自虐史観を克服する作業を行い、数年の歳月を経て、幸いにもこれを超克しえ現在に至っている。歴史とは何か?この命題への熱い視線を共有したいとする、すべての人々に読んでほしい。なお、この報告書の視察団の“結論”には、読者は驚かれるに違いない、なぜなら、これこそ、現代をも貫く欧米列強=強者の論理そのものだったから。
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投稿日: 2005/10/2 投稿者: 江口哲学
・・・
リットン調査団の一員として満州、中国、日本を訪問した筆者(ドイツ人)の報告書。コリンロスの「日中戦争見聞」と同様、中立的な立場で書かれているので満州国の実相を知る... 続きを読む
投稿日: 2004/9/26 投稿者: katagirikazuko
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