日頃私が感じていた最近の経済や社会のあり方に関する疑問とその原因を著者の理論によると見事に説明できる。
疑問とは”働くことが個人の生活向上になっていない。グローバル化で食生活をはじめ海外に依存し、国内の産業を衰退させ、輸出企業は海外生産で国内の労働力を減らし、代替する産業は出来ていない。家族は分散し地域格差が激しくなり都会は高くて狭い住宅、田舎は大きな家で空き家。若者は働く場所が少なく、年寄りは年金で消費する毎日で社会に役立っているのか?”などなどで政治や会社の活動をみてもそれらの課題を解決する方向に進んでいるとは全く思えない。何がこのように施政者や経営者の方向を狂わしているのか判らなかったが、本書を読んで眼から鱗が落ちた。まさに21世紀日本の経世済民の書になると思う。政治家、経営者、教育者をはじめ国民多くが本書を読んで新しい日本の進むべき道を示し、実行することが現在日本の閉塞感を打ち破るきっかけになると思う。努力が報われる社会は表面的な数値の改善ではなく個人個人の生き甲斐を実感できる社会を目指すべきでそのように考えると幾らでも施策は考えられる。税金は主婦の無償の労働と同じ国家への無償の労働であり、財政赤字は国民への贈与であるとする著者の主張は米国と違って寄付の少ない日本では受け入れやすい考え方である。多くの方が本書を読んで多数の同意者が出てくることで政治も変化すると思う。