Would you like to see this page in English? Click here.

中古品を購入
中古品 - 良い 詳細を見る
価格: ¥ 423

または
1-Clickで注文する場合は、サインインをしてください。
 
   
この商品をお持ちですか? マーケットプレイスに出品する
「死の棘」日記
 
イメージを拡大
 

「死の棘」日記 [単行本]

島尾 敏雄
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

出品者からお求めいただけます。



キャンペーンおよび追加情報



商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

敗戦の色濃い昭和19年暮れ。海軍震洋特攻隊の隊長として奄美群島加計呂麻島に赴任してきた青年将校は、琉球南山王の血をひく旧家の娘と運命の出会いをする。のちに、「純文学の極北」と謳われた島尾敏雄と、田村俊子賞作家で歌人の大平ミホである。敏雄はあやういところで特攻出撃をまぬがれ、戦後神戸でミホと結婚するが、昭和27年、作家を志す敏雄は家族とともに上京し、東京小岩に居を構える。二人の子供を抱えた困窮の生活ではあったが、敏雄は着々と作家としての地歩を築きつつあった。しかし悲劇が一家を襲った。敏雄の不倫がもとで、ミホが神経に異常をきたしたのである―この日記は、それから一年あまりにわたる夫婦の凄絶な葛藤の記録である。

内容(「MARC」データベースより)

小説「死の棘」後、さらに精神病棟内での目を覆うばかりの酸鼻な有様を克明に記録し、二人が病院を出て妻の故郷である奄美大島に落魄の身を休めるところまで書き継がれた日記。夫婦の壮絶な葛藤の記録。『新潮』掲載。

登録情報

  • 単行本: 324ページ
  • 出版社: 新潮社 (2005/4/1)
  • ISBN-10: 4103101067
  • ISBN-13: 978-4103101062
  • 発売日: 2005/4/1
  • 商品の寸法: 19.4 x 14.2 x 3.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 602,418位 (本のベストセラーを見る)
  •  カタログ情報、または画像について報告

  • 目次を見る


この商品につけられているタグ

 (詳細)
タグをクリックすると、タグがつけられた商品、タグをつけた人が表示されます。※タグは初期設定で公開になっています。詳しくはこちら
 

 

カスタマーレビュー

最も参考になったカスタマーレビュー
16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Dolly the Cat トップ50レビュアー
形式:文庫
時に日本文学の最高傑作ともいわれる、あの「死の棘」より、この日記は数倍読みやすい。筋はわかっているし、日記形式なので改行が多いからだ。

小説と比べて、気づいた点は多い。まず、若き日の島尾敏雄の文学的苦悩が赤裸々に綴られている。坂口安吾にけなされたと傷つき、仲間が芥川賞をとったと自信を失い、奄美のような田舎へ引っ込んでは仕事が来ないのではないかと悩み、付き添いで入った病院では邪魔されないように、トイレの中で志賀直哉全集に読みふける。また、文士間の交流の様も実に興味深く、庄野潤三、奥野健男、吉本隆明、吉行淳之介などが、この夫婦を経済的にも支えていたことがわかる。

次に、島尾ミホもまた、すぐれた文学者なのだと気づかされた(一九七五年には田村俊子賞を受賞)。実はこの日記は、公開までの経緯を語るミホの、こよなく美しい文章で始まる。また日記からは、ミホが奄美大島の名家の一人娘で島の巫女候補だったこと、異常に高度な感受性をもって文学作品に接していたことがわかってくる。

そして、改めて驚愕させられたのは、両親の衝突が、長男伸三(小説では伸一)とその妹マヤに与えていた影響の大きさだ。「カテイノジジョウハシナイデネ」が口癖だった伸三氏は、生前の父の前ではずっと「石」だった(しまおまほ氏)らしい。さらにマヤ氏は後年、原因不明の奇病で、言葉と手足の自由を失っている。

また、日記ではいわゆる二つの「事件」、敏雄の日記をミホが読んだ日と、敏雄の愛人が引っ越し先に来てミホと大乱闘になった日の数日間については記述がなく、その衝撃ぶりが窺われる。逆に日記は小説より期間が長く、ミホが本格的に治療入院した後、子どもたちを預けていた奄美へ二人で戻り、一家が平穏を取りもどしつつある昭和三〇年末で終わっている。

文庫本の表紙を飾るのは、無邪気な恋人同士のように寄り添う、入院中の二人のスナップ写真だ。終戦間際の極限状態で、若き特攻隊長とエキゾチックな南の島の美女は結ばれたが、それから妻は精神を病み、夫がその日々を文学的に昇華させ、夫亡き後十八年を経て、この日記は妻により公開された。人の縁の不思議さを感じさせられる、魂の一冊だ。
このレビューは参考になりましたか?
26 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
遂に出撃命令の出なかった特攻隊長だった著者島尾敏雄の、戦後10年目の平和日本社会での凄惨な夫婦生活の記録である。

毎朝、妻(ミホ)の反応を見極めることから著者(僕)の一日が始まる。かつての僕の不倫は、ミホの精神に決定的な傷痕となって深く残っている。その棘の傷が疼かないように祈るしかない僕が、およそ離婚などという当世風の逃避を思いつくことすらなく、ただただミホの攻撃に耐える毎日の記録を読むと、人を裏切ることを知らなかったミホの純真さが哀切に迫ると共に、やはり、最後に真の情愛を交わせるのは、夫婦という他人同士しかないのだろうか、という思いを抱かせられる。

そして膨大な日記の中で、時折訪ねてきたり便りをくれる、吉行淳之介、奥野健男、吉本隆明、庄野潤三などとの交友部分は束の間の涼風のようにホッとする時間である。

このレビューは参考になりましたか?
14 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 紫陽花 VINE™ メンバー
形式:単行本
特攻隊員のヒーローだった島尾敏雄が遂に飛び立つ事はなく、琉球王家の血を引く歌人の大平ミホと結婚。自らの浮気が原因で修羅場に陥った家庭の有様を日記に綴ったものを、ミホが公開したもの。

浮気が発覚する前には放縦な生活を送り、浮気発覚後の騒動の末、遂にミホが精神に異常をきたした後はひたすら妻に尽す。そして、この間の凄惨な愛憎関係を淡々と日記に綴る。島尾の定見の無さが窺える。この間の様子は小説「死の棘」で発表しているが、日記の方が生々しい。ただ、檀一雄「火宅の人」と同様、こうした自身の家族の悲惨な様子を晒す手法は私は好きになれない。

檀一雄も島尾敏雄も結局は"無能の人"だったのだと思う。作中に吉本隆明などから援助を受けた旨が記載されているが、結局周囲(ミホを含む)に甘える事でしか生きて行けない人だったのだ。ミホは島尾の死後三十年間、喪に服していたと言う。夫婦の愛憎の深遠さを感じる。

破滅型私小説作家の裏側を抉り、反面教師の役を果たしてくれる書。
このレビューは参考になりましたか?

クチコミ

クチコミは、商品やカテゴリー、トピックについて他のお客様と語り合う場です。お買いものに役立つ情報交換ができます。
この商品のクチコミ一覧
内容・タイトル 返答 最新の投稿
まだクチコミはありません

複数のお客様との意見交換を通じて、お買い物にお役立てください。
新しいクチコミを作成する
タイトル:
最初の投稿:
サインインが必要です
 

クチコミを検索
すべてのクチコミを検索
   
関連するクチコミ一覧


リストマニア

リストを作成

関連商品を探す


同じキーワードの商品を探す


フィードバック