増税派の論理的リーダーによる財政論。
無駄という概念を整理できないと、
本書は理解できないだろう。
絶対的な無駄、相対的な無駄、結果としての無駄。
それぞれの定義は本書を読んで理解していただくとして、
これらの無駄の中には、
国家経済のプラス効果を伴うものがあるということが分かる。
それは政治的、経済的な国民の立場によって、評価が分かれる。
論点は分かりやすく、「なるほど」という感じ。
これらの分析は、
「行政組織の仕組み」に「財政支出の知識」、「政治的意思決定のあり方」などを統合しないと不可能であって、
普通の学者であれば、これらを分かりやすく解説するのは至難の業だと思われる。
本書では最後に無駄の総計は15兆円から24兆円と見積もる。
その額が大きいのか小さいのか、私にはよく分からなかった。
その辺りのリアリティのなさが(私の無学を差し置いて言えば)、
日本の抱える問題ではないだろうか。
なお各章の最後にまとめがあり、
非常に分かりやすくダイジェストされています。
そこだけ読んでもおおよその内容理解が可能です。