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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
論理を楽しみました,
By 絵本朗読者 (さいたま市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 「正義」を考える―生きづらさと向き合う社会学 (NHK出版新書 339) (新書)
「正義」を考える、といっても、正義論を、普遍性を満たすもの、つまり、理性的であるすべての人が受け入れられるものでなくてはならないものと理解して、この要求を徹底的に考え抜こうという作品です。いつもどおり、伏線はりまくり、アクロバティックしまくりの複雑な論理展開が続きますが、その時代、その空間という特殊性に還元できない、ネガティブなアイデンティティ、私はこれこれでない、これこれでない、とした記述して、最後に残る残余、これこそが誰もが実感できる普遍性であり、このような普遍性からのみ連帯性、公共性を構築できるのだという結論には、その実践可能性はともかくとして、納得できました。難解な論理の運びが多くの人の接近を妨げているようにも思いますが、とてもよい本だと思います。
27 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
大澤氏の著作としては安直なのでは?,
By 南アルプス (東京都新宿区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 「正義」を考える―生きづらさと向き合う社会学 (NHK出版新書 339) (新書)
本書は2010年秋に大澤氏がNHK出版の会議室で行った講義を基にしているとのことです。当時マイケル・サンデル『これからの「正義」について話をしよう』が大きな話題になっていたので、 大澤氏にも政治哲学の話をしてもらい、本にしようと企画がされたのではないでしょうか。 しかし内容は、大澤氏の「THINKING O」やこれまでの著作との重複が多いです。 また、功利主義、リベラリズム、コミュニタリアン等と、資本主義、民主主義との関係などが 取る上げられていますが、重要な問題なのに一言で片づけられている個所も多く、 不満が残りました。 また最後の方でとつぜんイエスの話が出てきたのも違和感を感じました。 私は大澤氏の著作は「虚構の時代の果て」以来いろいろと読み、第一級の社会学者だと評価して いますが、本書はいわば肩の力をぬいて、さしたる論拠も無く、言いたいことを本にしたという 印象です。なのであまり高く評価できません。 ただし講義を基にしたというだけあって読みやすく、気軽に読む読み物としてはよいでしょう。
11 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
びっくりしました。,
キッズレビュー
レビュー対象商品: 「正義」を考える―生きづらさと向き合う社会学 (NHK出版新書 339) (新書)
大澤さんの著作はいくつか読んだくらいだったのですが、この本を書店で見つけたときは、あの大澤さんがサンデル氏の便乗本を?とびっくりしました。しかし、そんな安易な本であるわけはなかろうと読んでみました。フィクションはあまり読まない方なので、最初の『八日目の蝉』の話はよく知らなかったのですが、サンデルの話以降は、あっちこっちに話題が飛ぶものの、深い一貫性を持っており、後半に行くほど、のめり込むように一気に読んでしまいました。普遍性への手がかりが〈不寛容〉であるというくだりもまだ十分消化できていないですが、しっかり考えてきたいと思います。「thinkingO」という雑誌もこれまでほとんど興味なかったのですが、この本を読んだおかけでバックナンバーを買い揃えてしまいました。
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