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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
無力感の怪談,
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レビュー対象商品: 「極」怖い話 (竹書房文庫 HO 49) (文庫)
「超」怖い話シリーズの著者の一人,加藤一さん単独の実話怪談集です。これまで「超」〜シリーズ(特に「弩」シリーズ)に親しんできた人なら 普通に楽しめると思います。ただちょっとマンネリ気味かも…。 家,弔,憑,猫,視,罰,下の7つの分類で話は展開します。 1つに1話とは限りませんが,一話一話は長めです。 軽い話も重い話もありますが, 見えても聞こえても,どうしようもないんだよ …という無力感が底流にある気がします。 怪異はただそこにあるだけ。 それをやりっ放し,オチなしと見るか, リアルだと感じるかは読む人次第でしょう。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
昔の超怖い話,
By カイヨウ (東京) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 「極」怖い話 (竹書房文庫 HO 49) (文庫)
新書時代の超怖い話を思い出させます。陰鬱な話の多くなった本家超怖い話とは異なり、怪談本来の奥行きがあります。 本家と読み比べてみたい一作。
5つ星のうち 3.0
怪異と因縁を思索する怪談の新境地。,
By 洛陽浩月楼主人 弱水狂子 (大分県大分市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 「極」怖い話 (竹書房文庫 HO 49) (文庫)
「頭がおかしいからそんなものを見るんだろう、と。そうじゃないんだ、逆なんだと訴えても通じない。」―『罰』より。私達の身近に潜む怪異。それを偶然に体験してしまっても、「見える人」、「何とか出来る人」の存在を信じる人でなければ、精神の異常や、妄想癖を疑われる。体験した怪異が非現実的であればあるほど、体験者はそういった目を恐れ、誰にも語ることなく、折角この世に現出した怪異も人の記憶から消えていく。また一旦はデジタル化した体験談でも、急速な技術革新の繰り返しによって、旧式媒体では再生出来なくなり、記録したものからも消えていく。 著者は怪異を取り巻く現実を憂う。そして失われ行く不可思議な怪異譚を紙に残して後世に遺す為に、採録した実話怪談を書籍にして刊行し続けている。「怪異」というものに対する敬仰すべき真摯な態度と言うべきである。 『「極」怖い話』というタイトルは風呂敷が大きすぎるかも知れない。ここに収められる怪異を読んでも信じない者は恐怖を感じないだろう。しかし信じる者にとっては、それ迄何の因縁もない人に繰り返し降りかかる災厄や異変を記録した怪異譚によって、怪なる存在が我々のすぐ傍らに常にあり、闇の奥から此方を見詰めているという事に戦慄せざるを得ない。 様々な立場の、様々な人達の体験した怪異をオムニバス的に収録した本書は、一段と円熟味を増した著者の筆致によって、恐怖に留まらず、より深く怪異や因縁を考えさせられる内容になっている。読者によって評価が分かれるだろうが、言わば「思索する怪談」とでもいうべき新境地を、評者は歓迎したい。
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