冒頭からこうしたことを述べると、「株式」はやはり儲からない、あるいは恐ろしいものという印象を与えそうだが、決してそういうことをいいたいのではない。株式投資はどこかのコンクリートに化けているであろう郵便貯金や、これまた不良債権に転化しているだろう預金よりも、はるかに社会的に有意義なことである(郵便貯金は安全だというが、その社会的な意味を問うべきで、こうしたことをしっかりと小学校から教える必要がある)。そしてこの社会的に有意義なことが、自己の資産も増やしてくれるのだからこれほど素晴らしいものはない。しかし、いかに素晴らしいものでも、使い方を誤るととんでもない凶器になってしまう(だから今でも、家訓で株はやってはいけないという信じがたいことをいう人がいるのである)。私は講演会でいつも包丁と株式は似ていると述べている。包丁は振り回すものではないことは誰もが知っている。これは包丁に対するリスク管理が徹底しているからであり、たとえ包丁で指を切ったとしても包丁が悪いとい う人はいない。株式投資も同じで、投資でたとえ傷(損)をつくったとしても、適切な使い方を心掛けていれば、利益は後からついてくるものである。もちろん、この本は包丁の使い方を解説する本ではない。気まぐれな株式とどう向き合えばよいのか、これからしっかりと解説・伝えていきたい。
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全体的によくまとまっているので、初心者の方にはオススメです。ただ、中級者以上の方には物足りないかもしれません。テクニカル分析は解説がやや簡潔すぎるきらいがあるので、もっと勉強したい方には他の解説書で補うとよいでしょう。
「ある書物を読み何も得られなければ、その本が空虚であるか、読者が盲目である」。E.H.Carrがこの様な事を述べておりました。さて・・・
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