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「東京裁判」を読む
 
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「東京裁判」を読む [単行本]

保阪 正康 , 井上 亮 , 半藤 一利
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

判決から60年、日経がスクープした新発見文書を真摯に読み直す試み。勝者の裁きだけでなく、敗者の反論も残されている国立公文書館資料は国民必読の「歴史の書庫」。昭和史では第一人者の作家2人と日経専門記者が、知的興奮に満ちた昭和の戦争史へ読者を誘う。

内容(「BOOK」データベースより)

勝者の裁きだけでなく、敗者の反論も残されている国立公文書館資料は全国民必読の「歴史の書庫」。感情論も政治的解釈も越えて、史実で史観のゆがみを正す時。判決後60年、遂に現れた原資料昭和の戦争史はここから始まる。

登録情報

  • 単行本: 440ページ
  • 出版社: 日本経済新聞出版社 (2009/8/4)
  • ISBN-10: 4532167086
  • ISBN-13: 978-4532167080
  • 発売日: 2009/8/4
  • 商品の寸法: 18.6 x 13.2 x 4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
本書は国立公文書館で新史料が公開されたことを契機として、日経新聞に連載された記事を単行本化したもの。
内容のうち、半分が史料原文とその解説、半分が半藤・保阪・井上三氏の対談という形式になっている。
公開された史料は最終的には公的な形で集められたものだが、そもそもは豊田隈雄ら復員局職員の「貴重な史料を散逸させてはならない」という篤志から動きだしたものだという。後世の我々は彼らに感謝しなくてはならないだろう。
さて、内容であるが、特に原文を読みたいという人でなければ、対談の方のみを読んでいけば良いと思う。対談は専門家同士のものなので、基本的知識はあるものとして進んでいく。そのため、本書は東京裁判初心者には薦められない。初めに読む本としては、日暮吉延『東京裁判』(講談社現代新書)がイチオシである。
東京裁判研究をフォローしている人にとってもあまり新史料からの目新しい話はないのが肩透かしだ。とは言え、東京裁判研究の現状を知るには良いかもしれない。
例えば、公開された史料は文書件数6000件、書籍200冊分におよび、「その内容をすべて読んで頭に入っている人はいない」こと、一線で活躍している保阪氏が国立公文書館のウェブサイトから原史料を検索、閲読できることを知らないこと・・・など。なかなか赤裸々である。
言いかえれば、まだまだ未来の歴史研究者にもチャンスがあるということなのだ。
日暮氏や粟屋憲太郎氏が本書でも新進の学者として言及されているが、史学科で学ぶ学生など、歴史学者の卵たちにもぜひ頑張ってほしいと思う。
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By dream4ever VINE™ メンバー
形式:単行本
「東京裁判」を読む 半藤一利、保坂正康、井上亮 日本経済新聞出版社 2009年8月

半藤氏(1930− 作家)、保坂氏(1939− ノンフィクション作家)、井上氏(1961− 日経編集委員)による国立公文書館で公開された東京裁判資料に関する分析と鼎談、400ページを超える。帯に感情論も政治的解釈も超えて、史実で史観のゆがみを正す時、とあるのだが、井上氏以外のお二人は感情をかなり出しての鼎談となっている。
莫大の量の裁判資料を読み解く訳だが、この感想を書いている自分は1959年生まれであり井上氏の立ち位置に近い、すなわち全く戦争を現実としては見ていない世代であり、教科書の中でも東京裁判の記載がどの程度あったのか定かでないのである。そして次第に身の回りから戦争を知っている人が居なくなっている。本書でも指摘しているが、東京裁判での罪のカテゴリーのA級、B級、C級という分け方を多くの人が未だに罪の重さの順列だと理解している(そういう自分もそれに近い)。A級(平和に対する罪)、B級(通例の戦争犯罪)、C級(人道に対する罪)なのである。だからA種とかA類とかいう翻訳の方が良かったんですね。
多くの裁判運営上の問題が指摘されるが、勝った側が主導する裁判であるからそれもしょうがないように見える、逆に万が一日本が勝った場合にここまで裁判の形に出来たかと思ってしまう。
天皇が東京裁判で戦争責任を問われなかった事に関しては触れられていない、国体護持という日本側の主張をマッカーサーが受け入れた様には読み取れるが、資料には出てきていない。
また東京裁判は真珠湾の奇襲(騙し討ちではないそうだ)から始まるのでなく、1928年の張作霖の殺害から始まる事を知る。そして東京裁判は第2次、第3次と行うことも想定されていたが、あまりの長期化等で戦勝国側が諦めたようである。
インド人判事パールの被告全員は無罪という発言は有名だが、裁判官11人のうち7人の多数派により判決は起草された。
ヒトラーの「わが闘争」の原文には、日本人は劣等民族だが、我々の手足としては使えるという表現があるそうだ。
いずれにしても国際法で認められている戦争という行為が招く悲劇、本来であれば軍隊と軍隊との戦いであろう、そこに戦争当事国の市民までが血を流す(戦時に市民の兵も関係ないという考えもあるが)現実は果たして人間の本能のなせる技なのかと考えさせられる。外交という手段は果たしてどの程度抑止力を戦争に対してもちえるのだろうか。
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形式:単行本
 日経新聞紙上で掲載されていた連載に加筆されたもの。
 国立公文書館資料への注目と「政治的解釈から歴史的解釈へ」というキャッチーなコピー、豊田隈雄著「戦争犯罪余録」(全国11の図書館にしかない)の評価の高さには賛同できるが、内容的には目新しいものはない。また、「フィリピン判事のインドの強い要望」や「アメリカの統帥部に対する無理解」などの明らかな誤解や被告人選定における「俗説」のみの紹介でしっかりとした研究成果の紹介をしていないことは、この書籍しか読まない人に対して誤解させてしまうことになろう。
 東條終戦手記における陸軍のクーデター計画は他の状況史料からも言われていることであるが、当時の臣民に対する侮蔑心については(予測はつくであろうが)史料的価値はある。
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