学校では、左翼教師が自虐史観に基づいた歴史を教え、日本政府が中国、韓国の圧力に屈し、事あるごとに過去の謝罪を繰り返し、英霊の祀られる靖国神社に閣僚が参拝しないという異常な状況にある現在の日本。そうした異常な状況は日本の過去の歴史に対する誤った解釈によってもたらされたものであるのが、この本を読むことで、本当によく理解できた。
仮に、日本がひたすら略奪、殺戮、破壊をアジア諸国で行ったとする自虐史観が正しいのであれば、台湾人の強い親日感情、東南アジア諸国の日本に対する高い評価など存在しない。にもかかわらず、中国、韓国(北朝鮮も)は日本に自虐史観を強要してくるのか。そうした私の疑問に対し、論理的かつ豊富な史料に基づいて記述されたこの本は私の疑問を見事に氷解してくれた。
台湾の方々は日本統治時代をプラスとマイナスの部分を見据えながら、実に客観的に評価している国民である。この本の著者も台湾人であり、非常に豊かな客観的視点をもって日本の歴史を深く掘り下げながら記述している。非常に収穫のある本である。