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「明治」という国家〈上〉 (NHKブックス)
 
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「明治」という国家〈上〉 (NHKブックス) [単行本]

司馬 遼太郎
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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明治維新は「革命」であったのか、薩長土肥連合による王政復古クーデターにすぎなかったのか。歴史家の間で意見の分かれるところである。本書で司馬は、幕藩体制の担い手だった武家階級が自らのハラキリによって「廃藩置県」を実現し、「国民国家」の土台を築いたことは、世界にも稀な革命であった、という明快な史観を展開してみせる。これほどの「政治的破壊作業」ができたのは、欧米列強のアジア進出に「日本人が共有していた危機意識のおかげ」だった。明治は「透きとおった、格調の高い精神でささえられたリアリズム」の時代で、そこに出現した「明治国家」は、江戸270年の精神遺産だった。司馬は江戸と明治の2つの時代に、脈々と流れる精神の連続性を見る。その具象として、小栗忠順、勝海舟、福沢諭吉、西郷隆盛、大久保利通ら多彩な群像を、科学者の透徹した目と小説家の豊かなイマジネーションで、鮮やかに浮かび上がらせる。「明治は多くの欠点をもちつつ、偉大としかいいようのない」時代だった。これに対して、戦後までの昭和は「イデオロギーが充満して国家や社会をふりまわした時代」で、まるで別国、別民族の観があると言う。しかし、この「非連続性」をもたらしたものが何であったか。残念ながら、司馬は語っていない。(伊藤延司)

内容(「BOOK」データベースより)

「明治」は清廉で透きとおった“公”感覚と道徳的緊張=モラルをもっていた。維新を躍進させた風雲児・坂本龍馬、国家改造の設計者・小栗忠順、国家という建物解体の設計者・勝海舟、新国家の設計助言者・福沢諭吉、無私の心をもち歩いていた巨魁・西郷隆盛、国民国家の形成を目指したかれら“明治の父たち”は偉大であった。本書は、明治草創の精神を捉え直し、「明治国」という人類普遍の遺産を巨細に語りつくす。これは、著者畢生の日本論であり、鮮明な日本人論である。

登録情報

  • 単行本: 190ページ
  • 出版社: 日本放送出版協会 (1994/01)
  • ISBN-10: 4140016825
  • ISBN-13: 978-4140016824
  • 発売日: 1994/01
  • 商品の寸法: 18 x 12.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 993改 #1殿堂 トップ500レビュアー
形式:単行本
幕末・維新という日本の最激動期について、稀代の歴史家であり、自身も多数の幕末・維新物を描いた司馬遼太郎がTVを通して語ったことを本にしたものです。これが、面白くて刺激的でないわけがありません。
司馬遼太郎の数多い著作の中でもBESTの1冊に挙げられる本だと思います。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
素晴らしい 2005/1/11
By 鈴木純一 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
幕末から明治初期そして明治憲法制定までの時期をさまざまなテーマ,エピソードで綴ったエッセイ集.国民や国家という概念が全くなかった江戸時代から,そういったものを創出・具現化させ,どうやって成立させていったのかという大テーマの下に各エッセイが書かれている.それぞれのエッセイがバラバラに書かれているのではない点が単なるエッセイ集と一線を画するところ.

徳川慶喜,勝海舟,坂本竜馬,大久保利通,西郷隆盛,桂小五郎,伊藤博文,東郷平八郎,西園寺公望といった有名どころだけでなく,小栗忠順,副島種臣,津田出など,ややマイナーだが立派だった人にも暖かい視線を送り,政治家ではない福沢諭吉や新島襄も取り上げている.明治維新という革命を通り抜けた日本や日本人を,国家・国民という視点からこれだけ多面的に書かれているのが素晴らしい.また特筆すべきは著者の文体というか説明のしかた.著者自身も言っているように,仮に外国人に説明しても理解できるように噛み砕いて書かれている.高校生,中学生でも十二分に理解できるレベルでこれだけの内容が書かれているのは他書に類をみない.

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形式:単行本
 いつの頃からか、日本人は「明治維新」という出来事をドグマとして受け入れてはないだろうか。
 日本と言う封建制国家を近代国家に変えた革命としての「明治維新」は、必要性があり、近代日本の礎でもあり、それに伴う、多少の犠牲は致し方がないと我々は考えてきたのではないだろうか。確かに、当時の政治状況において、日本の近代化が必要とされたというのは、間違いのない事実である。しかし、必ずしも、「明治維新」という形態をとる必要性があったかと言えば、そうではないのではないか。
 幕府にしても、近代化への計画が無かったわけでは無く、薩長土肥という封建制に立脚したいくつかの藩(長州に関して必ずしも当たらない)と、それに資金を供給したいくつかの商人達が、幕府以上のビジョンと実行力を備えていたというのは、絶対の事実として捉えなければならないものであるのだろうか。
 しかしながら、「明治維新」とそれにより成立した「明治国家」は、これまで、手放しで、賞賛されてきたのではないか。私は、「明治国家」が日本に大きな貢献をしたことを、理解しているつもりである。しかし、そうであるならば、その否定的側面も積極的に歴史的評価の一つとして、取り入れていくべきではないだろうか。「明治国家」というものを相対化して初めて、その位置付けと、これからの日本の展望が開けてくるのではないだろうか。
 これまで、前置きを長々と書いてきたのは、この「明治」という国家にも同じことが言えると感じたためである。
 この本において、語られる「明治国家」は多数の資料に当たり、日本の歴史を研究してきた司馬遼太郎氏の集大成でもある。そして、それは、一つの文化と伝統の生命の輝きとでもいえるものであり、すばらしいものである。しかし、すばらしい正義の裏側には、同じ程度の悪徳も潜んでいるものである。
 例えば、司馬氏は、明治と昭和をまったく別の存在であると見做しているようである。確かに、司馬氏のように、「明治国家」、「昭和国家」という個体、つまり、一つの目に見える物体のように時代を取り扱う見方からすれば、そのような考えは当然であるだろう。
 しかし、そのような見方が存在するのと同じように、歴史を連続した形で捉える考え方も当然存在する。そのような見方からすれば、「昭和」という国家は「明治」という国家の結果として存在と言うことになるだろう。
 もし、「明治国家」について、ある程度、相対化した意見を得たいと望むのならば、明治は、結果としての昭和の責任も負わなければならないであろう。そして、その事実には、どのような美しい形容詞でも消せない事実が含まれているかも知れないのである。
 「明治維新」が終わって、もう140年以上が経過した。そろそろ、冷静に「明治国家」を捉えなおす時期ではないだろうか。その意味において、本書は参考となるだろう。また、明治をより深く理解したいのであれば、大沸次郎「天皇の世紀」、猪瀬直樹「ミカドの肖像」などもお勧めしたい。

 
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投稿日: 2006/12/15 投稿者: ゲバジジ
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投稿日: 2006/1/2 投稿者: 海援隊
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すごく面白かったです!私は、歴史が苦手で今まで近代史に興味がありませんでした。ふとしたきっかけで昔の上司にこの本を頂き数年後の今読みました。... 続きを読む
投稿日: 2005/3/8 投稿者: コーヒー豆の木
勉強になりました
~さすがですね。司馬さんは。... 続きを読む
投稿日: 2005/2/16 投稿者: ペン吉
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投稿日: 2004/1/9
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投稿日: 2003/10/3 投稿者: 平和
司馬遼太郎の集大成のひとつ
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投稿日: 2003/7/3 投稿者: 増田裕昭
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