登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
一気に読了。凡百のビジネス書よりもためになる。,
By
レビュー対象商品: 「旭山動物園」革命―夢を実現した復活プロジェクト (角川oneテーマ21) (新書)
最初は単に展示内容の紹介的なガイドブックかと思っていましたが、全く違っていました。動物園という器を通じて、仕事や組織のあり方、ひいては自然と人間とのかかわり方など、広い意味での人としてのマインドの持ち方が描かれています。また獣医さんらしい専門的なコメントもあり、興味深く読ませていただきました。動物園への見方が変わるとともに、その可能性や奥の深さを実感しました。石狩川水系淡水生態館の構想は本当にすばらしい。
17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
かっこいい大人とはこういう人,
By
レビュー対象商品: 「旭山動物園」革命―夢を実現した復活プロジェクト (角川oneテーマ21) (新書)
プロジェクトXで観た事があったので、思い出しながら読みました。中高生にとって とてもよいモデルになると思います。 もちろん大人にも自分をもう一度振り返る よいきっかけになると思います。 この動物園が教えてくれる大切な事は以下の3点です 1:ビジョンを描く事 「〜とは何か」「何をすべきか」「何ができるか」 という思考をへてあるべき姿や、こうしたいという 目標、理想を元に現実のものにしていく作業が よい物を作り出す。それを不遇の時期にこそすべき。 2:真実を伝えること 曲芸ではなく動物が持つ本当の魅力を伝えること、 つまりその動物がもつ力を発揮できる場を提供する事。 また死や病気といった事を隠すことなく示すことで 生と死といった現代において好ましくないと思われる 事をあえて示す事や自然破壊等を動物を通して 身近に感じてもらえるようにすること。 3:努力を惜しまないこと 基礎研究、地道な客との対話や説明を通した 双方向的なコミュニケーションにより客から 学び、基礎研究で得た知識を楽しく学べるように する。失敗したことから学び次に生かすこと。 その他棲み分けという言葉が印象に残りました。 戦って勝ち取るのではなく、おのずからあるから あるようになるということ。なるほど、と思いました。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
弱小動物園に奇跡をもたらした男の軌跡,
By
レビュー対象商品: 「旭山動物園」革命―夢を実現した復活プロジェクト (角川oneテーマ21) (新書)
『<旭山動物園>革命』(小菅正夫著、角川oneテーマ21)の著者・小菅正夫は、3つの点で凄い男である。第1に、ハンディだらけの弱小動物園を人気動物園に変身させたことが凄い。旭山動物園は、日本で最北に位置し、1年の半分近くを雪に閉ざされ、交通の便も決していいとは言えない。しかも、上野動物園のパンダのような「珍獣」もいない。150種近い動物がいるが、どこの動物園でも見ることができる動物がほとんどである。 このような環境だから、1996年には入園者が過去最低の26万人にまで落ち込み、廃園の危機を迎える。しかし、小菅は踏ん張り、2004年には過去最高の145万人が来園する人気動物園に変身させるという離れ業をやってのけたのである。 月間の入場者数で上野動物園を上回り、「日本一の動物園」、「日本一の動物園長」としてマスコミで話題になったことは記憶に新しい。 第2に、公立動物園のサラリーマン園長でありながら、動物園のスタッフ全員の得意技を結集するのみならず、旭川市長の支持を勝ち取り、さらに園内の動物たちにまで協力させてしまったことが凄い。小菅は、「動物園として不利な条件も、知恵を絞れば克服できるはずだ。むしろ、このことを逆手に取って、マイナスをプラスに転換することができる」とスタッフたちを励ましたのである。 小菅の目的は、動物たちの生活が単調にならないような飼育環境にしたい、そして、動物たちの自然の姿を来園者に見せたいというものであった。失敗と成功、その試行錯誤の中で辿り着いたのが、異種の動物を同居させる「共生展示」であり、それぞれの動物が持つ最も特徴的な動きなどを見せる「行動展示」である。「行動展示」は、水中をもの凄いスピードで泳ぐペンギンの姿がまるで空を飛ぶように見える「ぺんぎん館」、透明な円柱のトンネルをアザラシが愛嬌たっぷりに、そして気持ちよさそうに泳ぐ「あざらし館」、大きなプールに豪快にダイビングする様子がガラス越しに見られる「ほっきょくぐま館」、地上17mの場所に取り付けられた水平のロープに片手で掴まりながら「空中散歩」するオランウータンの姿が見られる「おらんうーたん館」として結実する。これらは、小菅やスタッフたちが頭だけで考えたものではなく、園内にいる野生動物と向き合うことによって、動物から教えられたことがほとんどだと、あくまで謙虚である。 第3に、これほど大きな成功を収めたにも拘わらず、安住することなく、さらに上の次の段階を目指していることが凄い。 小菅は今西錦司に私淑しており、今西の「棲み分け理論」を旭山動物園で実現しようとしているのだ。ゾウとペリカン、キリンとホロホロチョウ、クモザルとカピバラ、それぞれが互いの存在を意識しつつも、争わない。動物はすべて「棲み分け」で自然を共有し、共生している。そんな姿を動物園という器で何とか見せたいというのだ。自然界には、動物園のように1種類の動物だけで生きているものはない。1種類だけで固まって生きるというような変わったことをしているのは、人間ぐらいだ、だからいろいろなひずみが出てくると手厳しい。 小菅が敬愛する生態学者・人類学者、今西錦司の「棲み分け理論」、「今西進化論」は、『進化とはなにか』(今西錦司著、講談社学術文庫)、『ダーウィン論』(今西錦司著、中公新書)に詳しい。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
|
|