本書は'99年に出版された著書を'02年に文庫本版としてわずかに加筆され再出版されたもののようです。
20世紀の99年に出版され、執筆から現時点で12年以上が経っています。
今世紀に入ってから国内外の情勢は激動し、
本年は未曾有の大震災がかつてない被害をもたらし国も揺らぎました。
世の中が困難さを増すほどに平穏な日本社会の価値は益々見直されているように思います。
本書のタイトル通り日本文明の真価は一層注目され、世界の期待は益々高まり
日本人自身もその価値を再発見しているのが現実ではないでしょうか。
99〜02年の出版のため当時は信じられていた「アインシュタインの予言」
(我々は神に感謝する、日本という国を造っておいてくれたことを)が引用されていますが
そのほかに年月のふるいに堪えない内容も見当たりません。
私は本書の最終章にあるこの引用の部分を読むまで12年前の出版本とは気づかずに
最近の著書だと思って読んでいました。
それだけ普遍的な、短期的な時勢に左右されない内容であるのだろうと思います。
この先を生きて行く上での大切な価値観、
困難を乗り超えるための生き方について示唆を与えてくれたように思います。
字体と組版が少し読みづらい文庫版ですが躊躇なく新書を買える経済性と
持ち歩いて空き時間に読める手軽さは有難いです。