小生は、本書を手に取ったきっかけは、昨今、話題のBRICSでどうビジネスを成功させるかを考えていた最中でした。
BRICSでは、シュリンクしていく日本市場と異なり、巨大な市場、右肩上がりの膨大な受注が期待できます。
その反面、低価格がすべてのように言われ、安価な他国品やコピー品も競合相手として現れ、ややもすると
「そこそこの性能で、安価な」製品を供給する戦術をとりがちです。
本書を一読して、感じたことは、日本企業は「そこそこの性能で安価な」製品を供給すべきではない。
「品質」こそ日本のつよみであり、その「日本品質」を強みとした製品戦略を打ち出すべきだ!!というものです。
本書で一番明快になるのは、情緒的品質の必要性についてです。
情緒的品質とは、いわば「高級車」や「高級化粧品」だけに適用されるものと、みなさん考えがちです。
もちろん、その分野がわかりやすいです。
しかし、本書では、産業用資材にも、アフターサービスの徹底等で差別化可能であることが説かれます。
また品質といえば、単純に、よきものづくりということで、製造現場の職人的な部分が礼賛されますが
そこは、機能的品質であり、そこにとどまらず、後進国に追い上げられ、薄まっていく強みとして
情緒的品質を強化することが説かれます。
最高の品質を備えた「メイドインジャパン」を携え、ともにグローバル市場で闘う同志の皆さんと
共有したい一冊です。