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「日本人」原論
 
 

「日本人」原論 [単行本(ソフトカバー)]

山本 七平
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商品の説明

内容紹介

山本七平氏は、すでに1980年代に、日本人の無自覚が日本を国際社会で危機的状況に陥れることを見抜いていた。自己を支える原理を、何々教徒もしくは何々主義;者という形で自覚的に把握していないわれわれに、欧米的近代主義を個人の決;断によって意識的に把握することはできない。

内容(「BOOK」データベースより)

日本人の原理と欧米人の個人主義とは全く別ものである。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 160ページ
  • 出版社: ダイヤモンド社; 初版 (2011/3/11)
  • 言語 日本語, 日本語
  • ISBN-10: 4478013756
  • ISBN-13: 978-4478013755
  • 発売日: 2011/3/11
  • 商品の寸法: 18.8 x 12.4 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 1.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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「あたりまえ」の研究』第1章「指導者の条件」の再刊である。著者のご子息によるあとがきつき。

書名を見た時、『日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条 (角川oneテーマ21)』のような氏の未発表原稿が刊行されたのか、はたまた『日本教について』の復刻版かと期待したが、そうではない。日本人論三部作(『「空気」の研究』・『「あたりまえ」の研究』・『「常識」の研究』*)のうち一作の冒頭一章を切り出しただけ、まことにいただけない。
(*これは、評者が勝手にそう読んでいるだけです)

あまたある山本学のうち、なぜ「指導者の条件」を”原論”に選んだのか?、なぜこのタイミングで再刊したのか?、なぜ「日本人を動かす原理」という副題で『存亡の条件』 とセットで復刊したのか?、一切の動機と経緯が全く不明である。まさか「“あたりまえ”の研究だから」という安直な理由ではないだろう。『「あたりまえ」の研究』は刊行当時の時事ネタがかなり入っており、山本ファン以外には、正直退屈な側面も否定できない。『「空気」の研究』の方は、現在でも十分すぎる読みごたえがある。”抜粋”とあるが、原著のどこをカットしたかも一瞥しただけではわからない。

宮台真司氏による大仰なカバー帯(Amazonの“内容紹介”)と冒頭解説も、山本ファンの評者としては不愉快である(他にいくらでも担い手はいるだろう)。小室直樹氏つながりである宮台氏の知識人アピールは、山本学の品位を貶めかねない。欧米的近代主義を論じた本と誤解するおそれがある。近代国家は、本書の一例にすぎない。解題としては悔しいながら良記事だとは感じたが、表紙の『資本主義』という言葉は、原著を通して一度も出てこない。端的に言ってしまえば、日本人にとっては「あたりまえ」の思考(停止)・思考前提を、国際的視点(=『日本人とユダヤ人』の視点)から暴いた著作である。これの理解のため、原著の「あとがき」から引用する。

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海外で起こったさまざまの事件を、自分の持っている「無意識の前提」で受けとめ、それを自分なりに解釈してしまえば、何一つ理解できていないことになる。“たとえば”「国家」をとりあげてみても、近代化以前の国々の「国家」とわれわれの「国家」とは全く別ものであり、これを、われわれのもっている「家」という概念を前提にして見れば、それらの国々が持ちまた引き起こすさまざまな問題は、一切、理解できなくて「あたりまえ」である。……さらに二重規範や、自己が絶対化した権威の喪失が無規範を生みだすことも「あたりまえ」であり、また幼稚な普遍主義が奇妙な孤立主義になることも「あたりまえ」なのである。(文庫版232p、引用符””は評者)
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原著の文庫版が、広く中古で出回っています。原著を半分以上カットした割高な単行本を、わざわざ買う必要はありません。
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