人材の育成が急務とされるなか、そのヒントを捜し求め本書を購入したが、腹に落ちてくるものが殆んどなかった。。
一方、レビューの評価は総じて非常に高いので、分かる人には分かるのだろうと思いますが、レビューの内容も抽象的なものが多く、具体的な評価ポイントが書かれているものが少ないので、一度書店で手にとってみることをお勧めする。
腹に落ちてこなかった大きな理由としては、以下の2点である。
・様々な参考書や経営者の引用が多く、著者の主張がはっきりと見えてこないこと。
・各章のテーマとその内容にフィット感がなく、一言でいうと何なのかということが見えてこない。
後者に関して例えば、
「2章 誰を育てるのか(育成ターゲットの選定)」では、
ハイパフォーマーの特徴や著名人の言葉を多数引用しているが、ハイパフォーマーを育てるということなのか、彼らをターゲットとすることなのか明確でない。
「第3章 いつ育てるのか(タイミングを外さない育成)」では、
年単位と月単位のタイミング計測とあり、その中で「スキル×やる気」のマトリックスが紹介されているが、因果関係が全く分からない。一方、「教育的瞬間」(P80)として、「入社3年目まで」、「出世や異動の前後」、「中途入社前後の3ヶ月」、「退職の前後」などあるが、具体的には「退職の前後」のことし書かれていないし、あまりピンとこない。
「第4章 誰が育てるのか(人材育成の責任)」では、
先輩が育てるのか、企業内大学を通じて企業が育てるのか明確な主張が見えてこない。
最終章の「育成プログラムの具体例」として、筆者の勤める企業での取り組み事例が紹介されているが「育成のテキスト」にしては、ちょっと物足りない。(「書籍代の補助」、「お仕事突撃インタビュー」、「幹部の集合合宿研修」等) などである。