人気講師が書いた新入社員育成のための指南書。副題にもあるように、考え方としては心理学をベースとしている。最近、仕事柄、この手の本を立て続けに読んでいるが、分かりやすく実践的という点では今のところこれがベスト。
本書では、最近の若者の思考・行動の特徴や、なぜそうなのかといった背景の事例をたくさん取り上げている。新人に接する機会の多い私にはうなずける事例ばかりだったが、日ごろ疑問に感じていた「なぜそうなのか」という点がこの本でかなりクリアになった。“いまどきの若者”とついつい一括りにしたくなる気持ちを抑え、一人ひとりの“個人”に向き合うことの大切さを説き、また実際に向き合うときのポイントが多く紹介されている。
昨今の若者についての分析・コメントは、やや厳しいと思える指摘もあったが、
その背景には、著者のいまどきの若者に対する思い ―「成長してほしい」「頑張ってほしい」「期待している」― といったものが感じられた。
ゆとり教育世代の大量入社を控え、入社後の教育現場は今まで以上に大変になることが予想される。ウチの会社も新人・若手社員の早期退職防止、教育等々と課題は山積みだ。まずは、新人が配属される部署の管理職に、この本を一冊ずつ配布してもよいかもしれない。