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「収納すれば、片付きますよ」。収納術のそんな甘い言葉にだまされ続けてきた人に、「そうか、捨てるっていう方法があったのか!」と気づかせてくれるこの本。捨てるための考え方を10か条、そしてテクニックを10か条と、別章立てにして紹介している。1か条ずつ読みすすめると「なるほどな」と著者の術にハマってしまう。理論的に、それでいて誰もが身に覚えがある例を出しながら、わかりやすく説明している。最後の章では「捨て方」まで伝授してくれるのだ。古本屋までなら誰もが思いつく。フリーマーケットで出品するのも思いつくかもしれない。けれど、この本はインターネットオークションにまで言及している。
「捨てる」ということは、かならずしも「ゴミ」にすることではない。自分の不要品を他人の必需品としてリサイクルする。著者が言いたいのは、そういうことかもしれない。(つちだみき)
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第1章の「捨てるための考え方」は、それなりに面白い。共感はできないが、「ああ、そういう考え方の人もいるのか」と思った。
問題は本題である第2章のテクニック編である。「見ないで捨てる」「その場で捨てる」等のアドバイスは「技術」というには、あまりに稚拙すぎ、期待外れだった。野口悠紀雄氏の「押し出しファイリング法」や、ロゲルギストの「焼畑方式」などの目の覚めるような技法、あるいは本格的な技術論の展開を期待している方は、確実に失望するだろう。
私のオフィスも自宅もかなりきれいに片付いているが、それは、それなりの労力(自宅は主に妻の努力によるところが大きいが)をかけているからである。つまり、不要物と必要な物、との分別に時間と労力がかかるのだ。私はその工数を大幅に削減する新アイデアを期待して本書を読んだのだが、何ら役に立たなかった。本書は「”しまった”を恐れず、ひたすら、どんどん、捨てる事」を推奨している。そもそも、不要物と必要な物の分別を放棄している。
私は「捨てる技術」とは、不要物と必要な物の分別の効率化(時間・労力・誤り率の低減)の事だと思う。
本当に捨てる技術を求めている方には、野口悠紀雄氏の「超」整理法3(副題:とりあえず捨てる技術)にある、「バッファー」を用いた方法を推奨する。
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