最近ではスピリチュアルなことを量子物理学を用いて説明しようとする試み(本)をよく見かけるように思いますが、これもその一冊になるんでしょうか。著者も(ロシアの)元量子物理学者だそうです。
本のタイトルからして読む前は、恐らく”第三章 幸運の波”が核心かと思ったのですが(もちろん各章がすべて相互に関連するわけですが)、個人的には著者の言う「過剰ポテンシャル」とか「平衡力」を説明する”第四章 バランス”が非常によかったと思います。中でも、”罪悪感”というセクション(p.194 - 205)です。
自分は精神的には割と安定していて、比較的強靭な方だと思っていたのですが、この章から多くの気づきを得られました。かつて苦労したこと、辛酸をなめたこと、が想い起こされ、それらの背景には、”罪悪感”に関して著者の言うような意識が実は私の中にもあったのではないかと思わされました。これを参考にすれば、さらに毎日が豊かになるのではと期待させてくれます。
これ以外の部分も、”言葉の問題”はあるものの、ほぼ全編を通じて終始興味尽きることなく読むことができました。
☆を一つ減らした理由は主に二つ。一つは”言葉の問題”で、著者の用いる単語の概念がなかなかクリアに掴みきれない点です。巻末に用語集もあるのですが、それでも若干の歯がゆさが残ります。(”ほぼ”理解できた”ような”気はしますけれど。)
もう一点は、この本が(6冊)シリーズの最初の一冊であることです。この本の中でも数箇所にわたり、詳細は第二巻以降で説明するというような記述があるのです。そこもやや歯がゆい。
という訳で☆5-1=☆4としましたが、面白かったですし、高く評価したい本に違いありません。