二つの大戦の間(戦間期)約20年間の後半、すなわち1920年代末から1930年代末を対象として、とくにフランスの青年知識人たちの様々な思想遍歴と行動を映し出したものである。彼らのその後の行動は、続編である「占領下パリの思想家たち 収容所と亡命の時代」に語られることになる。
本書に「戦間期」の包括的な思想史を期待するとやや期待はずれとなろう。戦後のある時期に評価されることになる思想家、例えばアンドレ・マルロー、レヴィ=ストロース、ブルトン、バタイユ、そしてサルトルなどの若き日の姿が豊富なエピソードを交えて語られる。これらの思想家に共感をもつ人にとっては興味深い本であろう。
戦後、フランスの情報相、文化相を勤めたアンドレ・マルローの波乱万丈の物語は面白い。